LP-5分で解説
インターネットマーケティングを勉強していると、「ランディングページ(LP/エルピー)」という言葉を耳にする機会が増えてくるはずです。

ところが、よくよく聞いていると、言っている人によって意味が違うような気がすることもあります。また、ランディングページのようなものを別の呼び方で呼ぶ人もいます。

一体、何をどう使い分けていて、どう理解するのが正しいのか。マーケティング用語はカタカナが多く、ただでさえ分かりづらいところがありますね。

そこで、本記事では、ネット集客では必須知識の「ランディングページ」を初心者の方向けに分かりやすく簡単に説明します。まずは、言葉の意味と特徴、注意点の大まかな部分を理解できるようになりましょう。

ランディングページ(LP)とは

ランディングページ

ランディングページとは、大きく定義が2つあります。

・もともとのランディングページを指す場合
・そこから派生してコンバージョンを得るためのページを指す場合

どちらの意味だとしても、WEB集客に重要な意味がありますので、内容をよく理解して使い分けられるようにしましょう。文脈により、どちらのランディングページのことを指しているのかを分かるようになってください。

本項ではその違いについて説明します。また、次項からは「コンバージョンを得るためのページ」についての解説をします。

ランディングページ(LP)のもともとの意味

もともとの意味

ランディングページの「ランディング」には、Land(英:着地する)という意味があります。直訳すると「着地ページ」です。

なんとなく、サイトのトップページが「ランディングページ」という気がしてしましますが、そうではありません。

検索エンジンやWEB広告など流入経路にかかわらず、最初にアクセスされたページを「ランディングページ」と呼びます。「トップページ」「会社概要」「販売ページ」「ブログ」など、どのページもランディングページになり得ます。

Googleアナリティクスで使われている「ランディングページ」の意味も同じです。

コンバージョンを得るためのページという意味

コンバージョンを得る

一方、コンバージョン(成約)を得るためのページのことを「ランディングページ」と呼ぶことがあります。ランディングページの頭文字を取って「LP(エルピー)」と略されます。

得たいコンバージョン(成約)はいろいろです。たとえば、「販売」「資料請求」「無料相談/体験」「メルマガ登録」などたくさんあります。

分かりやすい例でいうと、通信販売会社の縦長の販売専用のペライチページは「LP」のひとつです。最後の方に必ず、「購入する」ボタンが設置されています。

また、メルマガ登録など見込客の連絡先収集に特化したページは「スクイーズページ(Squeeze:絞る)」「オプトインページ(Opt-in: 宣伝広告の許可を得るページ)」とも呼ばれ、ランディングページに含まれます。

【例】弊社でも、このような登録ページを用意してあります。

・売上アップに必要な2つのポイントと13個のチェックリストとは?
ホームページから売上アップLP

・Googleマイビジネス登録手順書プレゼント!
Googleマイビジネス登録手順書プレゼントLP

・メルマガ登録
メルマガ登録LP

「商品のLP制作をお願いしたい」「LPからメルマガ登録してほしい」という会話で使われるLPは成約を取るためのランディングページと理解してOKです。

以降、コンバージョンを得るためのページという定義でランディングページの解説をします。

ランディングページ(LP)の特徴

ランディングページ(LP)の特徴

コンバージョンをとるためのランディングページ(LP)には特徴があります。

なぜかというと、見込客に途中で離脱されず、特定の成果を得るための行動を促す必要があるからです。そこが普通のホームページ、ブログページと大きく違う点です。

目的がはっきりとしているため、見た目や使い方、構成には特徴があります。本項が理解できると、ページをみれば「ランディングページ(LP)かどうか」の判断ができるようになるはずです。

ランディングページの見た目

ランディングページの見た目

ペライチになっています。ダイエット食品などの通信販売の申し込みページでよく見かけるように、必ず申込みボタンがついています。申し込みボタンは一箇所だけでなく、何箇所にも配置されていることがあります。

普通のホームページと違い、サイドバーに広告などのバナーがありません。また、文中にも、別ページへのリンクが一切ありません。「申し込み」がすべての目的なので、見込客に離脱させてしまうようなものがすべて取り除かれています。

【例】弊社の集客セミナーのランディングページ
オンライン集客の仕組みの作り方セミナーLP

ランディングページの使い方

ランディングページの使い方

ランディングページはペライチのページです。大手通販の販売専用ページのように検索でトップページに表示されることはありますが、我々のような小さな会社はそうはいきません。

大抵はもとになる広告文を経由してランディングページにアクセスしてもらうという仕掛けをつくることになります。WEB広告やホームページの各ページ、ブログの文末、メルマガの文末、SNSなどいろいろです。

LP単体で使って機能するものではなく、集客の設計が必要になるものだと覚えておいてください。

ランディングページの構成

ランディングページの構成

ランディングページの構成はとてもわかりやすいです。

1)キャッチコピー
2)ボディコピー

大きくは2つに分かれており、ボディコピーの後半から最後にかけて、とても目立つ申込みボタンが設置されています。

キャッチコピーでは、見込客が思わず続きを読みたくなるような言葉を配置します。大きく目立つように書かれており、ベネフィット(見込客が手に入れたい理想の未来)がひと目で分かるような工夫がされています。

※キャッチコピーについての詳細は『キャッチコピーの作り方で外さない簡単3ステップ【ブログタイトル用】』をご覧ください。

ボディコピーでは、問題提起から始まり、商品説明などを経て、セールス、クロージングという流れになっています。なぜ「それ」を「あなた(買い手)」から「今」買う必要があるのかを納得してもらう必要があります。

ランディングページを作るときの2つの注意点

2つの注意点

ランディングページは成約を取るのが目的ですので、「なんとなく」「適当」に作って作れるものではありません。

反応の取れるランディングページを作るには、お金も時間もかかることを理解しておく必要があります。また、数値の計測も避けて通れません。

本項ではランディングページを作るときの大きな2つの注意点について解説します。

1.LPを作る目的、戦略をしっかりと練る
2.本気でやるなら、プロに頼む

ランディングページの作り方そのものではなく、前提として知っておくべき大きな注意点です。

1. ランディングページを作る戦略をしっかりと練る

戦略をしっかりと練る

なぜか、「ランディングページさえあれば、飛ぶように売れる」「ザクザク新規顧客の連絡先が手に入る」と勘違いしている人が多いです。そのような売り方をしている広告代理店、マーケターが多いのも事実ですが、そんなことはありません。十分に気をつけましょう。

ランディングページは手段であって、目的ではありません。綿密な戦略があって、確かな商品力、力強いプロモーション企画などと組み合わせることで、初めて効果を発揮するのです。

「マーケターに勧められて、会社オリジナルのゆるキャラを作ってLPを書いてもらったんですが、成約がとれなくて・・・」という話があり、実際にランディングページを見てみたことがありました。

確かに、それっぽいデザインと構成にはなってはいるけれど、ターゲットの設定もベネフィットもめちゃくちゃ、オファーがオファーになってない、など、明らかにゴミ状態のものを言われるがままに使わされていたのです。

そんなランディングページには、多額の広告費をかけてもムダです。ゆるキャラもいらないし、そもそもランディングページが不要という、悲しい実例です。ほんの一例ですが、こうした嘘みたいなホントの話が山のようにありますので、注意して下さい。

しっかりとした戦略を立てた上で、ランディングページの設置が手段として有効である場合に作るようにしましょう。

2. ランディングページを本気で作るなら、プロに頼む

プロに頼む
成約をとるためのランディングページは戦略がしっかりあってこそ。さらに、ランディングページを書くためには、セールスコピーライティングの知識が必須です。

セールスコピーライティングは、ビジネス文書でもありませんし、ブログの文章とも違います。「1件でも多くの成約を取るための広告文」が必要になります。どれだけ美しい文章を書いても、申込みをしてもらえなければ意味がありません。

セールスコピーライティングの技術を身につけるのであれば、専門の勉強が必要になります。本や講座で身につけることができますが、成果を出せる広告文を書けるようになるまでは時間がかかることが多いです。

自社で書ける人材を育てておくのもひとつですし、腕の良いセールスコピーライターに頼むのもよいでしょう。セールスコピーライターはフリーで活動している場合もありますし、広告代理店に所属している場合もあります。

自社にそのリソースがないが、本気でインターネット集客をしたいのであれば、プロに頼んで解決するのが最も速い成果を得られるでしょう。しかし、それなりのコストがかかること、確かな腕で信頼できる人を探すことが求められます。

いずれにしても、成果を出すことが目的です。ランディングページを書くだけでおしまい、ではなく、きちんと数値目標を立て、広告の指標を理解した上で計測、改善ができる環境を作り出すことが大切です。

併せて読みたい「セールスレター」については、『セールスレターとは?ブログ集客初心者向けに書き方を超簡単説明』をご覧ください。

まとめ

まとめ2
以上、ランディングページの基礎知識を初心者の方向けに簡単に説明しました。

ランディングページには大きく2つの意味がありますが、本記事では成約をとるという目的で作られるページについて解説しました。インターネット集客をやるのであれば、この違いをよく理解しておきましょう。

反応のよいランディングページを作るのは簡単なことではありません。専門知識を勉強したり、確かなプロに任せるなどして、集客に活かすようにしていくことが大切です。