ブログを書き続けるには、時間と労力がかなりかかると感じますよね。小さな会社向けの新規集客として良い手段だといわれているブログですが、がんばって書いてみたのにも関わらず、
ブログを運営してしばらく経つが、お問い合わせどころか、アクセスも一向に増えなくて不安・・・
自分の周りの経営者たちも自社の「社長ブログ」や「スタッフブログ」をやっているが、成果を出している印象を受けない・・・
と思ってしまうことはありませんか?
ブログを更新し続けることで、新規問い合わせが来るようになると期待していたのに、残念な気持ちになりますよね。
そこで、今回はブログを続けても意味ないことで無駄になってしまうのでは、という不安がある初心者の方向けに5つの処方箋を用意しました。ぜひチェックしてみてください。
処方箋1:ブログは集客資産(意味ないことはない)
まず、あなたがブログを書く理由をはっきりさせておきましょう。その理由とは、
です。見込客を集め、そこから売上につなげていくのが目的です。ブログを書くのであれば、「ネット集客をしている」という意識をしっかりと持って下さい。
その次にネット集客の役割を理解しましょう。その役割とは、
です。
「集客資産」とは、ずっと使い続けることができる広告と理解すると分かりやすいです。その広告こそが、あなたの書いたブログなのです。あなたは単にブログを書いているのではなく、「資産」を生みだしているのです。
期間限定の有料広告と違い、ブログは永続的にネット上で見込客との接触を可能にしてくれるのです。一度作ったブログは無駄になることはなく、すぐに資産になります。つまり、ブログを増やしていけば、あなたの会社の資産を増やすことに繋がっていくのです。
目の前のアクセスが集まらないとブログに意味がないような気がしていますが、これから集客資産がどんどん増えているのだと思うと、捉え方が変わるのではないでしょうか。
資産は育てていくもの。その資産のために今、時間と労力を投資しているのです。「ブログなんて意味ないのかも」というヘコんだ気持ちが少しでも上向きになっていることを願いますが、いかがでしょうか。
処方箋2:ブログが資産となったら起こる2つの「いいこと」
ブログを継続すると集客資産がどんどん増えるということを理解したところで、今後起こる2つの「いいこと(ビジネス上での変化)」を知っておきましょう。
いいこと・その1:自動的に見込客が集まるようになる
あなたのブログは書いた分だけ見込客を集めてくれるようになります。
「書いた分だけ」と言いましたが、ずっとブログを書き続けていかなくてはならないというわけではありません。実はブログを正しく作ることができれば、ある程度積み重ねたところで安定して見込客が集まってくるようになります。
そこへ到達できれば、あとは、たまに更新するだけで自動的に集客ができるようになります。
いいこと・その2:専門家としてのステータスが上がり、優位なポジションで見込客と接することができる
見込客が求めている情報をブログで発信していくと、自然とあなたは業界の専門家として見込客から認識されるようになります。
すると、専門家としてのステータスが上がっていき、見込客はあなたに仕事を依頼したいと思ってくれるようになります。あなたが見込客を探しに行くのではなく、見込客からあなたのところへ来てくれるようになるのです。
そうなると、見込客はあなたに権威を感じてくれるので、あなたは優位なポジションで見込客と接することができます。飛び込み営業などをして、訪問先から嫌がられるのとは雲泥の差です。
処方箋3:ブログ集客を1年で軌道に乗せるための中間アクセス数の目安
小さな会社がブログでネット集客を始めて結果(新規問い合わせなど)が出ていると言えるために、1年で月間3000アクセス、10件の問い合わせを目指したいところです。
正直、1年かけてブログを書くと思うと、長くて途方に暮れてしまうかもしれません。また、始めた直後は成果が出にくいのも事実です。ほとんどアクセスはないでしょう。
しかし、1ヶ月、2ヶ月とブログが蓄積されていくと、あなたのサイトがGoogleから評価され始めます。そして、6ヶ月から1年後には目に見えて見込客が集まってくるようになっていきます。
あなたが寝ている間も、遊んでいる間でも、仕事をしている間も、ブログは今後ずっと、あなたのために働き続けてくれるようになります。配っておしまいの紙のチラシとは違うのです。
最初はなかなかアクセスが集らないので、先が不安になるかもしれませんが、目指すところをはっきりさせておくと前向き且つ計画的に取り組めるようになります。
そこで、1年後の目標を目指すための自社ブログ開始後3ヶ月、6ヶ月後の中間目標数値をご紹介します。
ブログ開始後3ヶ月後の目安:10アクセス/日(月間300アクセス前後)
・やっとアクセスが集まり始め出したな、という感じ
・アクセスのグラフが見れるようになり、反応出てきたなという感じ
ブログ開始後6ヶ月後の目安:33アクセス/日(月間1000アクセス前後)
・半年くらい経つと1〜2件の新規問い合わせが来るかも、芽が出始めたと実感できる感じ
以上が大まかな目安です。数値の目安があれば、日々のブログ作成への不安が安らぐかもしれないと思い、ご紹介しました。
ところで、6ヶ月で月間1000アクセスに対し、問い合わせ1〜2件が目安なのに、1年後には3000アクセスで10件も来るのかと疑問に思うかも知れませんね。
成約率はアクセスが増えると伸びる傾向にあるので、単純にアクセス数に成約率が比例するわけではないことを付け加えておきます。
処方箋4:どのくらいの頻度でブログを更新すればよい? ネタはどうすればいい?
毎日何本もブログを更新できたらいいですが、難しいのが現実です。まずは月に10本、3日に1本程度書くことを目指しましょう。これなら、できそうな気がしますよね。
書くことに慣れていないと最初は時間がかかるかもしれませんが、1回2時間くらいを当て、1年間積み重ねてみましょう。
私のクライアント実例では、ネットの知識があまりない方が3日に1本程度ブログを書いており、半年で50アクセス/日集まるようになりました(目安は33アクセス)。
ブログネタの情報収集としては、実際にお客さんにアンケートを取ったり、日ごろのお客さんとの会話やインターネット検索がいいでしょう。ブログはあなたの会社の広告ですから、お客さんの課題や悩みを解決するイメージで書きます。
日ごろからブログネタにアンテナを貼っておき、ネタ帳のようなものを作っておくと、書き始めるときに悩む必要がありません。1回2時間のブログのための時間にネタを考えることまで含むのは難しいですし、書くのが億劫になってしまう可能性大です。ネタ集めと書くことは切り離しておくことをオススメします。
ところで、たまに見かけますが、自社ブログでグルメ日記などを書いても集客に役に立たないことを念の為お伝えしておきます。あなたが作るべきなのは「集客専用ブログ」です。
【体験談】最初のお問い合わせをいただくまで
ここまでで、アクセス数の数値目標とブログの更新頻度の目安やネタの集め方が分かりました。とはいえ、まだまだ集客につながるイメージが持てないというのが正直なところではないかと思います。
そこで、「書くのが苦手な」私がネット集客をスタートして、どのくらいで初問合せをいただいたのかをご紹介します。
弊社はメイン事業である別の事業で2014年8月に自社ブログを立ち上げました。最初の新規問い合わせをいただいたのが3ヶ月後の11月10日です。その年の年末までは平日ほぼ毎日ブログを更新し続けました。
当時は文字数にして1000文字程度の記事を書いていました。1000文字程度というと、A4でざっと1枚程度。書くことが苦手な私ですら続けられる程度の文字量です。
それが今ではWEB広告やSNS・Googleマイビジネスを合わせると毎月20~30件以上の新規問合せがコンスタントに続いています。もちろん、今の状況に至るまでにコンテンツのリライトやブログの再構成をしたり、ホームページに手を入れ、仕組化してきた結果で、書きっぱなしにしていたわけではありません。
「書くのが苦手な」私が始めた、A4で1枚程度のブログ作成が、今では弊社の新規集客の一役を担ってくれています。
ネット集客初心者のあなたにオススメしているのは、ブログの作成を3日に1本程度。ぜひ、私のように小さな一歩から始めてみてください。
最後に一番気になる、ブログを続けるコストパフォーマンスについてお伝えします。
処方箋5:ブログのコスパは? 営業マンの人権費と比較したら・・・
自社制作、運営しているホームページから毎月30件以上の新規問い合わせを獲得すること。それがどのくらいのコストパフォーマンスを生み出しているかを簡単に計算してみます。
営業出身の私の経験上、1ヶ月20件〜30件のお問い合わせを得るのに営業マン2〜3人分(60万〜90万円相当)くらいの人件費が必要です。
たとえば、あなたが半分の月10 件の新規問い合わせを集めるために、誰かに営業を頼んだとすると・・・単純に計算しても1ヶ月に30万〜45万の費用がかかります。
私が始めた自社ブログは現在スタッフが引き継いでいますが、通常業務の傍らでこなしています。営業マン2〜3人と比較すると大きな差です。
そう考えると、まずは最初の1年を通常業務の傍らブログを作ることに費やしたとしても(最初は3日に1本からスタートで)、決してコストパフォーマンスの悪いものではないと思いませんか?
ネット集客の将来像を今のうちに描いておこう!
ブログからネット集客を成功させるための秘訣をお伝えすると、将来的にはブログを土台に、新規問合せ(メルマガ登録、資料請求など)を集められるように仕組化していくことが大切です。SNSを組み合わせることも必須ですし、ゆくゆくは広告費でレバレッジをかけながら、さらに大きな成果を目指していくとよいでしょう。
今はブログを続けることが意味のないように感じるかもしれませんが、正しく積み上げていくことで確実に集客資産となっていきます。ブログはネット集客を構成する一部であり、欠かせないものです。書き続けるには労力がかかると感じるかもしれませんが、小さな会社にとっては広告費をかけずに理想の見込客を集めることができる絶好の手段なのです。
ブログは途中で多くの人が挫折してしまいます。しかし、ネット集客の全体像と目指す将来像を理解し、集客のための質の高い記事を書くことができれば、自社で持続できる集客の仕組みを作り上げていくことにつながっていきます。
ここまでお伝えしたことで、1年かけて集客資産を積み上げていくことに意味がありそうだと思い直せるのであれば、集客は半分成功したようなものです。小さな会社では時間と人員が限られていますから、ブログを書くための時間を意識的に作り出せるような環境を整えていくことが今後の成果への鍵となるでしょう。
まとめ
今回は「ブログなんて集客に意味がない」と不安に思ってしまったときにチェックする5つの処方箋をお届けしました。
1:ブログは確実に集客資産になっていく(意味ないことはない)
2:ブログを続けると自動的に理想の見込客が集まり、専門家として優位なポジションで接することができる
3:集客ブログを1年で軌道に載せるには、1年後3000アクセス/月、お問い合わせ月10件を目指す
4:そのために、まずは3日に1本程度、月10本のブログをA4で1枚程度、1000文字くらいを継続してみる
5:小さな会社にとっては、ブログは通常業務の傍らでこなせるので、同等の新規獲得を営業マンの人件費と比べてみると、コスパがとてもいい
そして、将来的にはブログを土台に、新規問合せ(メルマガ登録、資料請求など)を集められるように仕組化し、SNSを組み合わせたり、広告費をかけながら成果を上げていくことを視野にいれていくことがネット集客の成功への鍵だということをお伝えしました。
自社ブログで集客を始めたばかりの初心者の方にとっては、目の前のアクセスが伸びないことは大きな不安の原因でしょう。しかし、まずはネット集客の目的、全体像、役割などを理解することで、前向きに取り組めるようになるのではないでしょうか。
大きな成果は今日の小さな一歩の積み重ねです。1年後にネット集客が軌道に乗るように、ブログを書くための時間をルーティン化していくよう社内の環境を整えてみてください。
「ブログなんて意味がない」と思ってしまった残念な気持ちが少しでも和らぎ、あなたの会社のネット集客が成功につながっていくことを願っています。