キャッチコピーの作り方で外さない簡単3ステップ【ブログタイトル用】

チェックなかなか自社ブログのアクセス数が伸びない。タイトルに人目を惹くキャッチコピーをつけたいが、作り方が分からない

チェックそもそもキャッチコピーが何かよく分からない。聞こえの良さそうな謳い文句を漠然と使ってはいるが、感覚的なものなので、正しく作れているかどうかが分からない。

とお悩みの方へ。

集客用ブログを構築しているのであれば、ひとりでも多くの人興味を持ってもらいたいのは当然のこと。そのためにはキャッチコピーがとても重要です。

あなたの見込み客の注意を引くためには、意図を持ってキャッチコピーを作る必要があります。最初から大当たりするキャッチコピーを作るのは難しいかもしれませんが、まずは、「スルーされない」「外さない」「取りこぼしをできるだけ防ぐ」という目的を達成できるようなキャッチコピー作りを目指しましょう。

キャッチコピーは広く様々な用途に使われています。本記事では、主にブログタイトル用のキャッチコピーについて基礎知識と簡単な作り方を3ステップで解説します。

基本的なことは名刺やチラシ作りにも通ずるところがあるので、応用して使ってみてください。

キャッチコピーの作り方を習得する前に知っておきたい基礎知識

キャッチコピーの作り方を習得する前に知っておきたい基礎知識

ブログタイトル用に限らず、広くキャッチコピーを理解するために押さえておきたい基礎知識をまずお伝えします。

・キャッチコピーの種類
・キャッチコピーの用途と役割
・キャッチコピーで得られる成果

これらを理解しておくことで、なんとなく作っていたキャッチコピーが何のためのもので、どんな役割があって、だからこそこのようなキャッチコピーにするんだという意図を持って作り上げられたものに変わるのを実感できるようになります。

キャッチコピーには2種類ある

キャッチコピーには2種類ある

『キャッチコピー』と呼ばれるものには、次の2つがあります。

1. イメージコピー

ブランディングを目的にした、口ずさんでもらえる言葉です。つい覚えてしまうような、イメージ型のコピーです。

【例】

・『お口の恋人』(ロッテ)
・インテル入ってる(intel)

2. セールスコピー

セールスコピーは売ることを目的として、直接的な行動(資料請求、メルマガ登録、購入など)を促す、買ってもらうための言葉です。通販のチラシであれば、最後に申込み先の連絡先と購入方法が必ず掲載されていますよね。

【例】

『3ヶ月で平均体重マイナス5キロ減保証!1000人の40代95%を成功に導いた最新アメリカ初の極秘ダイエット法 今なら60日全額返金保証つき』(分かりやすいように少々大げさに表現しています)

ダイエットプログラムに申し込んでもらうための言葉なので、イメージコピーとは全く違うことが分かりますね。

キャッチコピーの用途と役割を知る

キャッチコピーの用途と役割を知る

あなたがこの記事を読んでいるのは、「自社集客サイトのアクセス数を上げたい」と考えているからですよね。

見込み客にあなたのブログ記事を読んでもらい、「資料請求」や「メルマガ登録」という行動をとってもらいたい。つまり、あなたが作るべきキャッチコピーは「セールスコピー」です。

これ以降、「セールスコピー」という意味合いで「キャッチコピー」について解説します。

セールスにつながる行動をとってもらうためのキャッチコピーはいろいろなところで使われます。ざっと思いつくだけでも、次のようなものがあります。

・ ウェブ広告のキャッチコピー
・ ブログのタイトル
・ メルマガのタイトル
・ DMやランディングページのヘッドライン
・ チラシのキャッチコピー
・ 書籍のタイトルや帯
・ 商品説明や商品パッケージのキャッチコピー

など。

つまり、キャッチコピーは最終的に売上につなげるため「最初の一言」と考えると分かりやすいですね。

あなたの見込み客はとても忙しいのです。毎日、頭の中は考え事でいっぱい、次々といくつものウェブサイトを渡り歩き、何百、何千の宣伝文句に触れています。そんな状態の中で、

「えっ? なにそれ!? ちょっと待って、続きを聞かせてよ」

と振り返えらせるのが、キャッチコピーの役割なのです。ここで素通りされたら、商品がどれだけ素晴らしくても、長い宣伝文句が完璧でも、アウト。次はありません。キャッチコピーは最初に見込み客の心をグッと掴むための一番大切な言葉なのです。

たった数行のキャッチコピーで成約数が倍以上変わることもある

たった数行のキャッチコピーで成約数が倍以上変わることもある

キャッチコピーはそれほど長くはありません。たった数行のことが多いです。ブログのタイトルであれば、30文字前後です。

そのたった数行で成約数が倍以上変わることはザラです。成約数が決まるのは、キャッチコピーがすべてではありませんが(途中で離脱することもあるので)、最初の「キャッチコピー」がなければ、成果はそもそも何ひとつ出ないのです。

あなたの自社集客サイトであれば、検索サイトで「上位表示」され、さらに「クリック」して選ばれなければ、何の成果にもつながらないということになります。

キャッチコピーはあなたのビジネスの成果につなげるための、最初に使う最も重要な「商売道具」というくらいの意識でちょうどよいでしょう。

ですから、ブログのタイトルを「適当に」「なんとなく」つけてはいけません。見込み客に振り返ってもらい、あなたの話を立ち止まって聞いてくれるためには、意図が必要なのです。

成約数を上げるキャッチコピーの作り方をマスターする3つの条件

成約数を上げるキャッチコピーの作り方をマスターする3つの条件

広くキャッチコピーの意味を理解したところで、続いて、成約数を上げるキャッチコピーの条件を3つお伝えします。

ブログで成約数を上げるためには、アクセス数を増やすことと成約率を上げることのいずれか、もしくは両方を適えることが必要なことは言うまでもありません。

このアクセス数を増やすことと成約率を上げることのいずれにも関わってくる重要な要素の1つがキャッチコピーなのですね。

どんな要素や意図があれば、成約数を上げるキャッチコピーが作れるのかを具体例を挙げて解説します。

条件1:キャッチコピーではベネフィット(理想の未来)を伝える

キャッチコピーではベネフィット(理想の未来)を伝える

セールスにつなげるためのキャッチコピーには『ベネフィット』が必要です。

『ベネフィット』がない= 何も売っていない=売れなくて当然=外れるキャッチコピー

と覚えておきましょう。

自社ブログを立ち上げたばかりで多くのアクセスを集めるのは大変ですが、最低限「スルーされたくない」「外したくない」「取りこぼしを少しでも防ぎたい」と思っているのであれば、キャッチコピーに「ベネフィット」は必須です。

『ベネフィット』とは、英語で『恩恵』『利益』という意味です。もう少しわかりやすく言うと、お客さんにとっての『嬉しい未来』『理想の未来』のこと。

お客さんは商品が欲しくて買うわけではありません。あなたのメルマガや資料がほしいわけではなく、それらを通して得る『理想の未来』に期待して、アクションするのです。

【例】

・英会話教室 → 英会話をしたいわけではない。

『手に入れたい未来』は・・・

・周りからスゴいと思われたい
・外国人の彼女が欲しい
・リストラされたくない

などがあるかもしれません。

欲しいのは『英会話教室』でなく、『マンツーマンレッスン』でもなく、何かしら『手に入れたい嬉しい未来(もしくは痛みや苦痛から逃れる)』なのです。

外さないキャッチコピーを作るには、必ずベネフィット(手に入れたい嬉しい未来)を盛り込むようにしましょう。

条件2:『特徴』と『ベネフィット』の違いを理解する

『特徴』と『ベネフィット』の違いを理解する

ベネフィットを説明すると、『特徴』と『ベネフィット』の違いがよく分からないという質問を受けることがあります。

簡単に言うと、「特徴=商品の仕様・スペック」です。ベネフィット(理想の未来)とは異なります。パソコンを例にとると、

(特徴)
画面サイズやバッテリー駆動時間、メモリの大きさ、画質や音質の良さなど
(ベネフィット)
・●●時間使用しても予備バッテリーが不要で身軽な出張が実現します
・お子さんが生まれてから高校を卒業するまでの大切な思い出の記録を無料で預けることができます

などです。

特徴はベネフィットの理由になるといえば分かりやすいかもしれません。

→(特徴、仕様〜)だから、(理想の未来〜)が手に入ります。

具体例で説明します。

【例】

1.改善前
「ひとり社長1000社の窮地を救った●●集客法」

一瞬、「ひとり社長1000社の窮地を救った」がベネフィットのように感じるかもしれませんが、これは特徴です。この言葉は「特徴 + 商品名」という作りになっており、お客さんが手に入れたい理想の未来が入っていません。

この中にベネフィットを入れるとしたら、例えば、次のようになります(例ですので、大げさに表現しています)。

1.改善後
「平均利益30%UPをお約束します。ひとり社長1000社の窮地を救った●●集客法」

・平均利益30%UPをお約束します。 = ベネフィット
・ひとり社長1000社の窮地を救った = 特徴
・●●集客法 = 商品名

2.改善前
「元スーパーモデルが開発したアンデス奥地の薬草入り美白化粧品」

もう分かると思いますが、この中にはベネフィットはありませんよね。ベネフィットを入れるとすると・・・

2.改善後
「マイナス5歳見え!元スーパーモデルが開発したアンデス奥地の薬草入り美白化粧品」

・マイナス5歳見え = ベネフィット
・元スーパーモデルが開発した = 特徴
・アンデス奥地の薬草入り美白化粧品 = 商品名

となります。

この違いが分かるようになると、キャッチコピーを作れるようになります。

条件3:キャッチコピーには結局ターゲット設定が大事

キャッチコピーには結局ターゲット設定が大事

勘のよいあなたなら、気がついたかもしれません。

「人によって、手に入れたい理想の未来は違うのでは?」

たとえば、前項のパソコンの例ですと・・・

(特徴)
画面サイズやバッテリー駆動時間、メモリの大きさ、画質や音質の良さなど。
(ベネフィット)
・●●時間使用しても予備バッテリーが不要で身軽な出張が実現します
・お子さんが生まれてから高校を卒業するまでの大切な思い出の記録を無料で預けることができます

同じ人が悩んでいると思えないですよね。それぞれ人物像が全く異なります。前者はビジネスマン向け、後者は小さなお子さんのいるファミリー向けです。

「じゃあ、誰の悩み、誰の手に入れたい未来をベネフィットにするの?」と疑問に思うかもしれません。それはあなたのビジネス(もしくは商品・サービス)の「ターゲット設定」によります。

ターゲットがブレていると、ベネフィットもブレて、キャッチコピーもイマイチ誰にも響かない・・・なんてことがないように、ターゲット設定は最初にしっかりと取り組んでください。

ターゲット設定について詳しくは『ターゲティングとは? 小さな会社の顧客像の作り方5つのステップ』をご覧ください。

自社ブログタイトル用キャッチコピーの作り方簡単3ステップ

自社ブログタイトル用キャッチコピーの作り方簡単3ステップ

成約数を上げるためのキャッチコピーを作るには、

・ベネフィットが盛り込まれていること
・特徴とベネフィットの違いを理解していること
・ターゲット設定ができていること

が重要でしたね。

上記の3つを踏まえて、ブログタイトル用のキャッチコピーの作り方を説明します(ターゲット設定が済んでいると仮定して話を進めます)。

STEP1:「○○の方へ + ベネフィット + 商品名」に当てはめる

「○○の方へ + ベネフィット + 商品名」に当てはめる

最初から一発で完璧なキャッチコピーを作る必要はありません。

慣れていないうちはベネフィットを考え出すだけでも一苦労かもしれません。また、ブログタイトルは最終的に32文字前後に収まるようにしますが、いきなり32文字で収めるように考え始めると、手が止まってしまいます。対策キーワードをタイトルに盛り込むことを考えると、さらにハードルが高くなってしまいます。

そこで、おすすめなのが、次の公式にしたがって、まずは文章にまとめてみることです。

長くなってもいいので、書いてみる。そして、言葉をまとめたり、言い換えたり、短くして、ブラッシュアップさせていくとよいでしょう。

■項目

【対策キーワード】
【誰に】どんな悩みを持つ人に
【何を言うのか】ベネフィット
【その解決策】商品名

例:

【対策キーワード】
キャッチコピー 作り方
【誰に】
アクセスを増やしたい。そのために、タイトルや説明文を読んでスルーされてしまわないようにしたい。最低限、外さないキャッチコピーを作りたいと思っている初心者の方向け
【ベネフィット】
「スルーされないようになる」「外さないようになる」「取りこぼしをできるだけ防ぐ」
【その解決策】
ブログタイトル用のキャッチコピーの作り方(実際販売用の商品ではなく、ブログ記事ですが、見込み客に提供するものという意味で)
【特徴】
簡単3ステップでできる

これらを

「○○の方へ + ベネフィット + 商品名」

の式に当てはめ、簡単な文章にまとめてみると・・・

『ブログのタイトルが上手くつけられず、外してしまうのが心配な初心者の方へ。簡単な3ステップでアクセスを集められるブログタイトル用キャッチコピーの作り方があります。』

STEP2:ブログタイトル用に短くまとめる

ブログタイトル用に短くまとめる

タイトルは1つだけでなく、複数パターンを書き出し、見比べます。対策キーワードで検索して競合サイトのタイトルをチェックするのもおすすめです。アイデアが浮かんだり、アレンジの工夫を思いついたりしやすくなります。

タイトルにしていくには、さきほどまとめた文章を短く、余分なものを省いて意味が通るようにしていきます。タイトルは検索画面に表示される文字数の制限があるので、32文字前後で短くまとめるのはなかなか難しいですが・・・次の3つを考慮して取り組んでみてください。

1)○○の方へ

タイトルから誰向けか分かれば、省いてもOK。【初心者向け】【上級者向け】など際立たせることで、たくさんある競合サイトの中から検索者のアンテナに触れさせるようにする工夫もおすすめです。

2)ベネフィット・特徴・商品名

まとめた文章をできるだけ短くまとめたり、一言に置きかえてみましょう。【最新】【実践向け】【事例あり】【テンプレート付き】など、他との違いを書き加えるのもおすすめです。

3)対策キーワード

SEO的にタイトルの前半にもってきた方がよいとされています。前半に持ってくることで上手くまとまらなければ、無理のないタイトルになるようにまとめます。

まとめた文章をタイトルにまとめてみる:

『ブログのタイトルが上手くつけられず、外してしまうのが心配な初心者の方へ。簡単な3ステップでアクセスを集められるブログタイトル用キャッチコピーの作り方があります。』

タイトルを複数リストアップ

・【キャッチコピー】外さないブログタイトルの作り方簡単3ステップ/31文字

・【キャッチコピー】もう外さない!ブログタイトルの作り方簡単3ステップ/34文字

・キャッチコピーの作り方で外さない簡単3ステップ【ブログタイトル用】/33文字

・【ブログタイトル用】外さないキャッチコピーの作り方簡単3ステップ/32文字

・・・など。

今回は

キャッチコピーの作り方で外さない簡単3ステップ【ブログタイトル用】

で、ひとまずリリースしてみることにします。

STEP3:キャッチコピーを見直しよう

タキャッチコピーを見直しよう

ブログ記事を書いた後は一晩寝かしてリリースすることをオススメしています。タイトルも含めて、リリース前にもう一度読み直してみましょう。違和感がなければ、OKです。

まずは作って出してみる。そして、サイトの反応をチェックしながら、改善し続けてみるとよいでしょう。

日頃から多くのサイトタイトルをチェックし、よい表現だと思ったものは記録してコレクションしておくとよいですね。まるパクリはNGですが、あなたの記事の内容に合わせてアレンジするのであればOKです。

まとめ

まとめ2

以上、自社ブログのタイトル用キャッチコピーの基礎知識と簡単な作り方3ステップをご紹介しました。

ブログタイトルはアクセスと成約率にそのまま影響する最重要ポイントです。最初から大当たりするキャッチコピーを作るのは難しいかもしれません。まずは最低限、外さない、スルーされないキャッチコピーを目指すために、「ベネフィット」を盛り込むことを意識しましょう。

慣れないうちはキャッチコピーを作るのに時間がかかるかもしれません。数をこなしているうちに、だんだんコツが掴めてきますので、安心してください。一発で完璧なキャッチコピーを作ろうとせず、まずはしっかりと要素を書き出し、文章にまとめてみましょう。

タイトルをつけてリリースしたら、計測も忘れずに。成約率が高いもの、低いものに何らかの共通点を見つけられるかもしれません。作りっぱなしにせず、検証と改善を繰り返してください。そうすれば、かならず、あなたのサイトのアクセス数は伸び、成約率は高まっていきます。