インターネットを積極的に活用してビジネスを展開する時に抑えておきたいインフラがあります。そして、インフラを上手に活用することでビジネスの流れをスムーズにさせるネットーワークが構築でき、結果、あらゆることに対応できる環境が整います。
ちょっとした個人レベルのITシステムですね。
ここで取り上げる機器や技術などの内容ははハードウェアがどうとか、ソフトウェアがどうとかというような大層なものではありません。それこそ個人レベルで充分使いこなせて、且つ、効果的なツールを取り上げております。
もちろん、これから取り上げる5つのインフラが絶対になければビジネスが成立しないというものではなく、導入した方がより正確に、より早くビジネスを進めることができるということです。
たとえば、大阪から東京へ向かう場合、江戸時代さながらに徒歩で向かうということも可能なわけですが、当然のことながら、途方もない時間を要するのは言うまでもありません。
また、ローカル線を乗り継いで行くことも可能ですが徒歩までは時間は掛からないもののそれなりの時間を要してしまいます。
多くの方が想像するに、現代において整備されているインフラの中では、新幹線を利用するのが一番早く、正確でしょう。迷うことがないですからね。
このようにインフラの活用の仕方によって求める目的への達成効率が全然違うものとなります。
もちろん、掛かるコストも違うわけですが時間をコストを捉えた場合に果たしてどちらが効果的かは言うまでもないでしょう。
価値観の違いにより捉え方は様々ですが。
ともかくインフラを効率的に活用することはビジネスを効率的に進めるには最早必須であると言っても過言ではありません。
今回はインターネットを積極的に活用してビジネスを効率的に進めるために抑えておきたい5つのインフラをご紹介します。
インターネットインフラ1 サーバー
ホームページを持つにしても、ランディングページ(LP)を作成するにしても、ブログを持つにしても。
はたまたメルマガを配信することであったり、大容量コンテンツを提供するにしても、これらにはサーバーがなくてはなりません。
サーバーとはインターネットで自社メディアを表示させりための情報を格納しておく場所のことで他のデバイスからのリクエストに応えるために格納している情報から必要な情報を取り出して表示させるもののことを言います。
・パソコン⇔サーバー⇔パソコン
・パソコン⇔サーバー⇔スマートフォン
・パソコン⇔サーバー⇔コピー機
・パソコン⇔サーバー⇔タブレット
・パソコン⇔サーバー⇔アプリケーション
・・・
相互を接続しデータのやり取りが行われます。
もちろん、パソコン(パーソナルコンピュータ)発信に限ったことではなく、通信端末であれば何にでも置き換えることは可能です。
サーバーには様々な価格帯のものがありレンタルサーバーの提供会社によってその容量や機能には様々なグレードのものが用意されております。
たとえば、ランディングページ(LP)を置くだけの簡単なものであれば容量の少ない安価なサーバーで問題ありません。
しかし、このような容量の少ないサーバーで大容量のコンテンツを一気に提供しようとする場合や少ない容量であっても提供先が多すぎるとアクセスをが一気に集中したりしてサーバーがダウンするなどの問題が発生することがあります。
なので、サーバーの使い方いかんによってサーバーのグレードを使い分けないといけないというわけですね。
もちろん、レンタルサーバーではなく自社サーバーを持ってビジネスを展開すということもできますし、それ相応のサーバーを持続して持つことができるのであればそれに越したことはありません。クラウドサーバーというものもあります。
あなたのビジネスに必要な容量を含む機能と価格とのバランスを見てどのようなサーバーが適しているかを判断してください。(セキュリティ面も考慮する必要があります。)
とにもかくにも、インターネットを活用してビジネスを展開するのであればまずもってサーバーが必要であるということを覚えて頂きたいですし、この後、紹介するインフラを準備するためには、その構成上サーバーが必要になります。
インターネットインフラ2 ランディングページ
ランディングページ(LP)もホームページの中の1つですが、あえてランディングページと表記することでホームページと区分け致しました。
ランディングページとはあなたが販売する商品やサービスを直接販売する為のセールスページの役割を果たすものであったりセールスに至る前に信頼関係を構築するために見込み客の情報(連絡先)を集めるためのものだったりします。
ランディングページがなくても例えばブログなどの他の媒体に注文フォームや連絡先の登録フォームを設置しておくことで見込み客を集めることは可能ですが、より効率的に見込み客を集めるためにはランディングページを活用することで成約率を上げることができます。
逆に言えば、ランディングページがなければ商品やサービスを販売するどころか見込み客を集めることさえままならなくなり、非常に効率が悪くなるということです。
それゆえに、専門性の高い情報を網羅し、「欲しい!」「見たい!」「食べたい!」と思ってもらえるようなランディングページを経由させることで成約率のアップを図り、インターネットビジネスを効率的に進めるというわけですね。
それこそ上手く活用することができればオンライン自動集客装置として活躍してくれることでしょう。
これから起業する方やこれから起業しようとする方の多くが、まずは自社のホームページを持とうと1度は考えるものですが、まだビジネスが軌道に乗っていない、これからスタートさせるというような段階においてはホームページを作成するのではなくランディングページの作成を優先させた方が余程効果的な投資となることが非常に多いです。
だからこそ、インターネットを活用したビジネスをするのであれば、ランディングページはあった方が良いと言えるのです。
インターネットインフラ3 集客用ホームページ
ランディングページもある意味集客用のホームページなわけですがここで言う集客用のホームページとはブログのことを指します。
昨今ではブログのことを指してオウンドメディアという言い方もしますね。
ブログと言ってもただの日記を綴るようなものではありません。集客用と付けるくらいですから集客するため、つまり、見込み顧客(潜在顧客)を集めるために特化したブログでなければいけません。
ビジネスですから当然のことながら商品やサービスを販売するわけですが、誰でも彼でも関係なしにセールスするわけではありません。商品やサービスに興味関心を持っているターゲット層に対してアプローチしていく必要があるわけです。
ただ、このターゲットとなる見込み客(潜在顧客)はいったいどこから見付けてくれば良いのでしょうか。
その為にできる手段として、ブログを使ってターゲットに向けて日々情報発信をし、ブログをより濃い見込み客を集めるためのハブとするのです。
※それってSEO対策でしょ。SEO対策なんて無駄じゃないの?と思われたなら『SEO対策は無駄? 初心者のための2つのチェックポイントとは』をご覧ください。
もちろん、ブログだけで集客するということではなく(ブログだけでも可能です。)各種SNSを併用してよりアクセスの集まりやすい媒体に仕上げていくわけですが、この軸となるブログがあることで効率的且つ効果的に見込み客を集めることができるようになります。
巷で見るホームページが役に立たないのは大手企業のホームページの見た目を真似たデザイン性を優先し、ただの会社案内用のホームページとなっているからです。
あなたがホームページに課す役割を考えると名刺代わりの会社案内にしかなっていないホームページで良いわけがありません。見込み客を集めることができる集客用のホームページであることが重要なのです。
そういう意味においてはここでお伝えする集客用ホームページ(ブログ)は中小企業が持つべき自社メディアであり、ただの会社案内にしかならないホームページとは一線を画してください。
もちろん、会社案内用のホームページが不要だとは言いません。ただ、繰り返しになりますが、あくまでも名刺代わり程度にしかならないのでその利用の仕方には限界があり、費用対効果的なことを考慮すると優先度を考えなければならないということです。
集客用ブログの運用には時間と労力を要するものとなりますがコツコツとターゲットに向けた情報発信を続けることで時間の経過とともに見込み客が集まる媒体に成長することは言うまでもありません。
状況の変化によっては一気に爆発する(バズると言ったりします)こともあり得ます。
お金を惜しむことなく広告費に際限なくお金を掛けることができる大手企業とは違い、ある程度の制限の範囲でしかお金を掛けることができない中小企業においてはインターネットビジネスを展開する上で抑えておきたいインフラである言えますし。主たる集客媒体として育て上げることでライバルから1歩も2歩も抜きんでることは間違いありません。
インターネットインフラ4 リスティング広告用アカウント
先の項で中小企業は際限なくお金を掛けることができないので集客用のブログを運用すべきであると申し上げました。
しかし、広告を使わない方が良いとは言っておりません。むしろ、広告は使えるなら使って欲しいです。
なぜなら、お金を掛けてターゲットにすぐにアプローチできるわけですから集客用ブログを育ててターゲットからアクセスを待つことと比べると、圧倒的にビジネスが進むスピードに違いが出るからです。
ただ、広告と言ってもテレビや新聞広告などのマスメディアを活用できるほど中小企業にお金があるわけではありません。
ここで言う活用して頂きたい広告とはWEB広告です。
WEB広告と一言で言っても色々ありましてリスティング広告やディスプレイ広告、他にもFacebook広告やtwitter広告などのSNS広告があります。
中でも、活用して頂きたい広告の1つがリスティング広告でよりニーズが顕在化した見込み客にアプローチできて高い効果を見込めるものです。(ビジネスによってその効果は変わります。業種によってはSNS広告の方がマッチしていることもありますのでご了承ください。)
日本におけるリスティング広告は
・Google広告
・Yahoo!広告
この2つを覚えておけば問題ありません。
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索を掛けた時に検索結果の画面の1番上の部分と1番下の部分に設けられている広告枠に表示されるものです。
つまり、Google広告やYahoo!広告にお金を支払ってあなたのサイトを検索結果に連動して表示させることができるのですね。
本来、この目的は集客用のホームページを運営することでまかなうわけですが、立ち上げたばかりの集客用のホームページはまだまだサイトとしての力が弱いので検索結果で上位表示することはありません。(キーワードによっては可能ですが)
そこで、集客用ブログが検索エンジンに最適化されていない間にリスティング広告を使ってフォローする役割を担うわけです。
また、リスティング広告の役割はそれだけに留まりません。
ニッチなキーワード、お宝キーワードを探したりABテストを繰り返すことでサイト(ページ)の最適化を図る役割も担っています。
とにもかくにもリスティング広告を活用することで今すぐ集客に取り掛かることが可能となりますし、サイトを育てていく為には必須であると理解しましょう。
だからこそ、リスティング広告用アカウントを取得しておく必要があるということです。
インターネットビジネスで押さえておきたいインフラ5 メルマガ配信スタンド
メルマガ配信スタンドとはメールマーケティングシステムのことでメールマガジンを発行するためのツールのことです。
業種によってはメルマガが不要であるということも言われたりしますが多くのビジネスにおいてとても有効な、マーケティングツールです。
なぜなら、大きなメリットの1つとして挙げられるのが待ちの媒体(PULL型)であるホープページとは違いこちらからダイレクトにアプローチを仕掛けることができる(PUSH型)ものだからです。
昨今ではLineやメッセンジャーなどのツールの方がコミュニケーションを取りやすいこともあります。
ただ、ビジネスにおける関係性の構築に関する情報発信はメールの方が機能しやすいですし、それこそ、ことセールスに至る最終プロセスにおいてはやはりメールの方が良いです。
なぜなら、Lineやメッセンジャーはあくまでもコミュニケ―ションツールでありセールスツールとしては適さないからです。
あたなが商品やサービスを販売したいとき、ホームページ上で公開するだけでは思うように販売することができないかもしれません。
もちろん、比較対象となるものが他になく、且つ、すばらしい商品で提供する価値に比べて安価であれば放っておいても売れることでしょう。
しかしながら、そのような商品を永遠に作り続けることは困難ですし、より効率よく販売する手法があるのであれば使わない手はありませんよね。
見込み客を含む顧客との信頼関係の構築にも非常に有用なものですし、インターネットビジネスを活用するのであれば持ち合わせておきたいインフラの1つです。
ただし、メルマガを活用するにおいては注意すべき問題があります。
それは・・・
メールが届かないということがあるということです。
メルマガのことをご存じない方やメルマガを始めたばかりの方には信じがたいことかもしれません。
しかし現実問題として発行したメルマガが相手のメールの受信BOXに届かないということは多分にあります。
『迷惑メール』というのをご存知でしょうか?
メールを普段から使われている方ならご存知だと思いますがメールには様々なアルゴリズムによりメールを迷惑メールと判定する機能があります。
迷惑メールと判定されてしまう原因はたくさんありますが大きな要因の1つに配信サーバーがあります。
詳しくはここでは割愛させて頂きますがメルマガを配信するサーバーそのものが迷惑メールを配信するサーバーであるという判定を受けることで、そのサーバーから配信するメールが迷惑メールと判定されやすくなるというわけですね。
このことから分かることは、メルマガを発行する際には配信サーバーを注意して選ばなくてはならないということです。
せっかく発行したメルマガが相手のところまで届かないのであれば発行する意味がないですからね。
ビジネスの効率を高めるためにメルマガを発行するということなら、メルマガ配信スタンドの選択はまず最初に注意すべきことだと言えます。
あともう1つ。詳しくは『メルマガマーケティングについて』をご覧いただきたいのですが、メルマガ配信スタンドには機能の優劣の差が大きく安いものであれば無料のものから月額3,000円程度のものがあったり、高いものであれば月額で100,000円程度のものまであります。
当然のことながら高機能になればなるほど優れたプログラムが装備されており、配信する相手の毎に違う言葉(名前や会社名、その他あらかじめ個別に紐づけた言葉など)をメールのテキスト内に差し込むことが出来たり、テキスト内のURL(リンク)をクリックしたかどうかをチェックできたりと、配信リスト(メルマガ読者)のデータが逐一データベースに保存され、読者毎に最適化されたメールを配信することも可能なのです。
また、ステップメールという機能を使うことでメールを送るという業務をシステム化することができるのでランディングページや集客用ホームページから獲得できたユーザー情報にに対して関係性構築のためのメールが送られ、最終的にセールスをするメールを送るというところまで自動でできてしまうビジネスの構造を作り上げることも可能なのです。
とにもかくにも多くの業種においてメルマガを発行することでビジネスの効率が高まることは間違いありません。
だからこそ、配信スタンドを持ち合わせることはインターネットを活用してビジネスを進める上では持っておきたいインフラだと言えるでしょう。
インターネットインフラ(補足) 商品やサービス
これまであなたが販売する商品やサービスがあることを前提に書いてきました。
当然、販売するコンテンツがなければビジネスは成立しないということは言うまでもありません。
これまでのインフラをどれだけ整えようとも販売するコンテンツがしっかりしたものでなければ売れるものも売れないわけですね。
そういう意味ではまず持って販売するコンテンツが重要であると言えるでしょう。
これはインターネットビジネスに限った話ではなりません。
リアルビジネスにおいても商品やサービスがなければ売ることはできません。
また、売るものが明確でないとターゲットも明確にならないですし、なにも始まらないわけです。
そういう意味ではビジネスという括りにおいて販売する商品やサービスはまずもって考えるべきことですし、ビジネスモデルこそが一番重要であるということを理解しておきましょう。
まとめ
インターネットを積極的に活用してビジネスを効率的に進めるために抑えておきたい5つのインフラをご紹介しました。
・サーバー
・ランディングページ
・集客用ホームページ
・リスティング用広告アカウント
・メルマガ配信スタンド
この5つのインフラが必ず必要であるかと言うと決してそうではありません。
しかし、この5つのインフラが整うことによってビジネスの効率が格段に上がることは間違いないです。
何も始めていないところから、いきなり全てを網羅してしまうのは難しいかもしれません。
まずは1つ1つできるところからしっかりと進めていきたいものです。