初心者向け簡単3つのSTEP

チェック自社ブログのアクセスからメルマガ登録が増えてきた。メールでセールスしたいが、どうすればいい?

自社ブログにアクセスが集まり、リストが増えているのは素晴らしいことです。これを売上につなげていくためには、メルマガでの関係性構築、顧客教育を継続し、セールスを組み込む必要があります。

メールでセールスをするときには、ステップメールを使うと便利です。利用中のメルマガスタンドにステップメール機能があるかどうか確認してみましょう。

インターネット集客をするのであれば、ステップメールでのセールスは欠かせません。そこで、今回は初心者の方向けに、ステップメールの基礎知識と作り方を解説します。

ステップメールとは? メルマガとの違い

ステップメールとは? メルマガとの違い

メルマガは、いつも配信しているメールマガジンですね。

メールマガジンでは読者にとって価値ある情報を定期的に届けます。目的は次の2つです。

・関係性構築
・顧客教育

メルマガについて詳しくは『メルマガ(メールマガジン)とは~メール情報配信システムの活用法~』をご覧ください。

一方、ステップメールはある目的を達成するために、あらかじめシナリオを組み、自動的に配信されるように設定しておくメールです。

ステップメールはあらかじめシナリオを決めて配信することができるため、セールスに使うことができます。営業マンが営業活動して契約をとってくるまでの流れをメールで実現するイメージです。

王道的なパターンで言うと、メルマガ登録後ステップメールが自動的に流れ最終的になんらかのセールスを行います。その後に通常のメルマガに戻る・・・というように組み込みます。

メルマガ登録

ステップメール配信

通常のメルマガ

ステップメール配信

通常のメルマガ

営業マンも同じですね。年がら年中お客さんに売り込んでいるわけではありません。普段はお客さんのところへ顔を出し、信頼関係を築きながら、価値ある情報をお届けしています。そして、新商品が出たら、ご案内してセールス、契約という流れです。

ステップメールを配信する側にとっては、意図して設計しているのですが、読者にとっては、どれも「メルマガ」であることに変わりはありません。いつの間にかセールスになっていて、いつの間にかいつもどおり、価値ある情報が届くという感覚です。

ステップメールの作り方をマスターするための5つの基礎知識

5つの基礎知識

ステップメールはセールスなど目指す成果を手に入れるために使います。当たり前ですが、何となく作ると、大した成果を出すことができません。

対面セールスとは違い、相手の状況を把握できないままセールスをすることになりますので、臨機応変にトークを変えることができません。そのため、あらかじめ、しっかりと流れを考え、意図を持って設計することが大切です。

伝えることは対面セールスと基本的に同じですが、文字だけになってしまうため、ステップメールでのセールスの作法をマスターしておきましょう。

そのための基礎知識として、初心者の方向けにステップメールで重要な5つのポイントをお伝えします。

ステップメールで押さえておくべきポイント1:ターゲット設定

ターゲット設定

ターゲット設定はステップメールにも欠かせません。

ステップメールを書こうとしているのであれば、すでにターゲット設定が済んでいるはずですが、念の為、ターゲット設定のことを簡単に説明すると・・・

ターゲットとは、たったひとりの見込客像をはっきりさせることです。ひとりに絞ることで抱えている悩み、課題、希望が明確になり、響きやすくなります。

たったひとりに絞ることで、集客ができなくなるのではないかと思うかもしれませんが、心配はいりません。しっかりと絞り込むことで、より広い対象の見込み客が集まって来るようになります。

小さな会社のためのターゲティングは次の5つのステップで取り組みます。

STEP1:人物像を決める
STEP2-3:統計的データ、心理的状況の観点から現状の悩みと希望を洗い出す
STEP4:手に入れたい理想の未来とその過程を時間軸で捉えてみる
STEP5:さらにブラッシュアップする

このステップの具体的な方法は『ターゲティングとは? 小さな会社の顧客像の作り方5つのステップ』をご覧ください。

ステップメールで押さえておくべきポイント2:タイトル(件名)

タイトル

ステップメールでは、タイトルは読者にとって最重要ポイントです。本文でどれだけ成約の取れる内容を書いたとしても、メールを開封してもらえなければ、意味がありません。

読者はタイトルを見て、読む、読まない、を判断します。

ステップメールの場合、シナリオを組んで書きますので、全体の流れも考えながらタイトルを考えます。その上で「え? なにそれ。続きを聞かせてよ」と言いたくなるタイトルをつけるようにします。

方法はたくさんありますが、よく使える5つのパターンを紹介しておきます。

1.質問形式を使う

Before
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2.数字を入れて信憑性を上げる

Before
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3.禁止をする

Before
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4.セリフ風にしてみる

Before
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5. 違い、比較などを使う

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6.注意を引くワードを使う

Before
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ステップメールで押さえておきたいポイント3:1メール1メッセージ

1メール1メッセージ

1つのメールに1メッセージが鉄則です。これはブログでもチラシでも変わりません。あれもこれも伝えると、どれもこれも伝わらないからです。

1つのメッセージで1人を動かす。それだけを意識しましょう。

また、1つのメールの中に、別のリンクをいくつもつけないようにすることも大切です。本当に売りたい商品リンクのついでに、別商品のリンクまでつけるようなことがないようにしましょう。

1つのリンクを、1メッセージの中で複数貼り付けるのはOKです(ただし、しつこくなりすぎないように注意しましょう)。

ステップメールで押さえておくべきポイント4:短い文と十分な余白

短い文と十分な余白

メルマガ、ステップメール関わらず、メールでの発信は適度な余白があって、流れるように読めるようにしましょう。スマホでのアクセスが多くなった今、スマホで読まれることを想定して書くのが正解です。

【例】

Before
「1つのメールに1メッセージが鉄則です。これはブログでもチラシでも変わりません。あれもこれも伝えると、どれもこれも伝わらないからです。1つのメッセージで1人を動かす。それだけを意識しましょう。」

スマホからメルマガを開封したときに、縦横左右、文字がびっしり書いてあると、それだけで読む気が失せて嫌になりますよね・・・成約数を落とすことになってしまいます。

そこで、次のように、すっきりさせてみましょう。

After
「1つのメールに1メッセージが鉄則です。
これはブログでもチラシでも変わりません。あれもこれも伝えると
どれもこれも伝わらないからです。1つのメッセージで1人を動かす。
それだけを意識しましょう。」

スマホの画面に読みやすく収まるよう、次の3つのポイントを意識してみましょう。

・一文は短くする
・1つの段落は多くて4行まで(3行が見やすい)
・画面いっぱいに広がらないよう、キリのよいところで改行する

ステップメールで押さえておくべきポイント5:効果測定

効果測定

ステップメールは配信しっぱなしにせず、効果測定を行いましょう。効果測定の指標を一部紹介します。

1.到達率(配信に対して、どのくらい到達したか)
2.開封率(到達に対して、どのくらい開封されたか)
3.開封時間(何時の開封が最も多かったか)
4.クリック率(開封に対して、どのくらいクリックされたか)
5.成約数(成約した数)
6.成約率(クリックに対して、どのくらい成約したのか)

数値測定をしておくと、改善点が見えてきます。

たとえば、

・開封率が悪い → メールの件名を改善する
・クリック率が悪い → メールの本文を改善する
・成約率が悪い → リンク先の内容を改善する

などです。

メールの件名を変える、リンク先の申し込みボタン回りを変えるだけでも飛躍的に成約数が上がることはよくあります。

3ステップで覚えるシンプルなステップメールの作り方

3ステップで覚えるシンプルなステップメールの作り方

5つのステップメール基礎知識を理解したところで、実際にステップメールを作ってみましょう。

初心者の方向けに、シンプルに3ステップで作り方を解説します。

STEP1: シナリオを作る
STEP2: 書く
STEP3: 全体の一貫性を確認する

チェック事項もリストアップしてありますので、確認しながらステップメールを作ってみて下さい。

ステップメールを配信するときは、基本的に毎日配信をしましょう。セールスのステップメールなのに、日が空いてしまうと、内容を忘れられてしまいます。

ステップメールの作り方STEP1: シナリオを作る

シナリオを組む

集客ブログでアウトラインを作るのと同じように、ステップメールでもまずは全体像の設計から始めます。

1.ステップメールの目標とターゲットをはっきりさせる

「誰に」「何を」「どうしてほしいのか」をはっきりさせましょう。言いたいことから考えるのではなく、ゴールから考えます。

2.ステップメールの全体像から、シナリオを組む

大きな流れは次の通りです。この流れに従って、内容を考えます。

1)問題提起(続きを読んでもらえるようにする)
2)コンテンツ(関係性構築と顧客教育。価値や必要性を伝えながら、関係性を築き、明るい未来への道筋、ゴールへ近づいている感じをもたせる)
3)ブリッジ(セールスへ入る前に期待感を高める、セールスへ切り替える)
4)セールス(売る・通常は販売ページなどへ誘導する)
5)クローズ(契約)

必要なステップメール数は内容により異なります。対面でのセールスと同様、セールスと同様、不足なく、無駄なくすることがポイントです。

この流れをもとに、

・概要
・件名
・求めるアクション、ターゲットの感情

を1通ずつ作成します。

前項でお伝えしたとおり、1メール1メッセージです。

ステップメールの作り方STEP2: 書く

書く

シナリオができたら、ステップメールを書き始めます。

細かいことは気にせず、まずは書きます。その後、過不足の調整や体裁を整えていきます。

次のポイントをチェックリストにするといいでしょう。

・開封されやすいタイトルになっているか
・見やすい余白になっているか
・1文は短いか
・ターゲットが使う言葉づかいになっているか
・ターゲットに関係ない話をしていないか
・専門用語を使っていないか
・期待値を上げすぎていないか
・誇張しすぎていないか
・事実や証拠がしっかりしているか

ステップメールの作り方STEP3: 全体の一貫性を確認する

全体の一貫性を確認する

ステップメールが出来上がったら、再度、全体の流れを確認します。何度も読み直して、流れに違和感、不自然な部分がないかチェックしてみましょう。

また、全てのタイトルも並べて確認します。表現が偏っていたり、流れが不自然だったり、誇張しすぎていないでしょうか。タイトルで注意を引くのは大切ですが、胡散臭いと思われると開封されません。

ここまで完了したら、メルマガ配信システムのステップメール機能で配信の準備を行います。配信後は効果測定を忘れずに行い、必要に応じて改善を加えていきましょう。

※今からメルマガ配信システムを探されるなら高機能なダツトビオリジナルのメール配信システム!『グレジョイ』を選択肢の1つにどうぞ。

まとめ

まとめ

以上、ステップメールの基礎知識と作り方を初心者の方向けにお届けしました。

ステップメールはメールでのセールスに使うことができ、インターネット集客ではなくてはならないツールです。対面のセールスとは違うため、ターゲットに対して臨機応変にトーク内容を変えることはできません。そのため、ステップメールのセールスで必要とされる基礎知識と全体の流れ、作り方をしっかりおさえ、意図を持って作成することが大切です。

ステップメールは隙間時間に書けてしまう普段のメルマガとは違い、1つのセールスプロモーションを作り上げる作業です。最初のうちは慣れないので、そこそこ時間を確保して取り組む必要があるでしょう。

ステップメールを配信したら、数値測定も忘れずに。改善を繰り返すことで、成約数アップにつなげていってください。