コピーライティングの8つのコツ

チェックせっせと自社ブログを更新しており、キーワードを盛り込むように工夫し、アクセス数も増えてきた。が、なかなか成約にはつながらない。せっかく読んでもらっているのに、なぜ成約に至らない?

チェックコピーライティングのスキルがあると成約につながりやすいと聞いたが、初心者にはハードルが高すぎる。ブログにもコピーライティングのスキルがあった方がよいのか?

とお悩みの方へ。

売上につなげるための集客用ブログを運営しているのであれば、1件でも多くの成約につなげたいですよね。コピーライティングは売上につながる広告文章のことですが、この要素を取り入れることで、集客用ブログの成約数アップにつなげることができます。

とはいえ、コピーライティングは奥が深く、初心者の方にはハードルが高いのも事実です。そこで、初心者の方がコピーライティングを集客用ブログに簡単に活かせるコツをピックアップしました。

本記事では、コピーライティングの概要、ライティング前の5つのコツ、ライティングの3つのコツ(合計8つのコツ)について解説します。

集客用ブログに活かせるセールスコピーライティングとは

集客用ブログに活かせるセールスコピーライティングとは

本記事でお伝えするコピーライティングとは、セールスコピーライティングのことです。売ることを目的としていて、申込みがもらえるものを指しています。ブランディング目的のイメージコピーとは異なります。

コピーライティングはあなたの見込み客に読んでもらって、購入してもらう言葉を考えることです。広告が溢れている現代では、見向きもしてもらえません。さらに、読んでもらえても、なかなか買ってもらえません。そこを突破するためにコピーライティングがあるのです。

コピーライティングとは具体的に次のような文章のことを指します。

1.
コピーライティングは集客、申込み(資料請求、問い合わせ、メルマガ登録など)、購入など、売上につながる広告用の文章です。1件でも多くの成果を出すのが目的です。2.
少し変な文章でも成果が出ていればOKです。美しく正しい文章は不要です。文章そのものではなく、商品が売れるという結果に価値があるのです。

コピーライティングによって、成約数が2倍違うということはザラに起きます。意図を持って組み立てることにより、反応が大きく変わります。

もちろん、成果の全てがコピーライティングによるものではありません。そもそもの商品の魅力、プロモーションなども重要な要素です。コピーライティングだけですべてが解決するわけではありません。

コピーライティングの全容は幅広く、専門知識を要求されるスキルです。この記事内だけで解説するには膨大すぎますので、本記事では、コピーライティングの要素を集客ブログに活かす方法をお伝えします。

コピーライティングのコツその1:書く前に考える編

書く前に考える編

ライティングと聞くと、とにかく書けば出来上がると思っている人が多いです。ところが実際は、書く前に考えることの方がはるかに重要です。コピーライティングの場合、全体の比率で言うと、80%が考えることと思っておいていいくらいです。

面倒なように感じるかもしれませんが、この工程を省いてしまうと、書こうとしても手が止まります。考えながら書くので、膨大な時間がかかります。また、メッセージがぼやけるので、成果もイマイチです。

コピーライティング前の考える工程にはいろいろありますが、本項ではコピーライティングを集客ブログに活かすための最低限必要な5つのコツをお伝えします(※自社ブログのため、商品や市場のリサーチは済んでいる前提です)。

書く前に考えるコツ1. ターゲットを考える
書く前に考えるコツ2. ベネフィットを考える
書く前に考えるコツ3. オファーを考える
書く前に考えるコツ4. 訴求を考える
書く前に考えるコツ5. 構成を考える

書く前に考えるコツ1. ターゲットを考える

ターゲットを考える

コピーライティングをするときに最も重要な要素のひとつはターゲットです。商品やサービスを売るためのメッセージの軸ですので、ターゲットなしにコピーライティングすることは不可能です(ターゲットなしで書こうとするのは、コピーライティングではありません)。

あなたは集客用ブログを書いているのですから、ターゲット設定はすでに済んでいるはずです。もし、まだターゲットがはっきりしていないのなら、まずはここからスタートさせましょう。

ターゲットとは、たったひとりの見込客像をはっきりさせることです。ひとりに絞ることで抱えている悩み、課題、希望が明確になり、響きやすくなります。

たったひとりに絞ることで、集客ができなくなるのではないかと思うかもしれませんが、心配はいりません。しっかりと絞り込むことで、より広い対象の見込み客が集まって来るようになります。

小さな会社のためのターゲティングは次の5つのステップで取り組みます。

STEP1:人物像を決める
STEP2-3:統計的データ、心理的状況の観点から現状の悩みと希望を洗い出す
STEP4:手に入れたい理想の未来とその過程を時間軸で捉えてみる
STEP5:さらにブラッシュアップする

このステップの具体的な方法は『ターゲティングとは? 小さな会社の顧客像の作り方5つのステップ』をご覧ください。

書く前に考えるコツ2. ベネフィットを考える

ベネフィットを考える

『ベネフィット』とは、英語で『恩恵』『利益』という意味です。もう少しわかりやすく言うと、お客さんにとっての『嬉しい未来』『理想の未来』のこと。コピーライティングにはベネフィットが必要で、集客用ブログにも欠かせないものです。

お客さんは商品が欲しくて買うわけではありません。あなたのメルマガや資料がほしいわけではなく、それらを通して得る『理想の未来』に期待して、アクションするのです。

【例】

・英会話教室 → 英会話をしたいわけではない。

『手に入れたい未来』は・・・

・周りからスゴいと思われたい

・外国人の彼女が欲しい

・リストラされたくない

などがあるかもしれません。

欲しいのは『英会話教室』でなく、『マンツーマンレッスン』でもなく、何かしら『手に入れたい嬉しい未来(もしくは痛みや苦痛から逃れる)』なのです。

集客用ブログを書く前には、必ず見込客のベネフィット(手に入れたい嬉しい未来)を書き出すようにしましょう。

ところで、ベネフィットを説明すると、『特徴』と『ベネフィット』の違いがよく分からないという質問を受けることがあります。

簡単に言うと、「特徴=商品の仕様・スペック」です。ベネフィット(理想の未来)とは異なります。パソコンを例にとると、

(特徴)

画面サイズやバッテリー駆動時間、メモリの大きさ、画質や音質の良さなど。

(ベネフィット)

・●●時間使用しても予備バッテリーが不要で身軽な出張が実現します

・お子さんが生まれてから高校を卒業するまでの大切な思い出の記録を無料で預けることができます

などです。

特徴はベネフィットの理由になるといえば分かりやすいかもしれません。

(特徴、仕様〜)だから、(理想の未来〜)が手に入ります。

書く前に考えるコツ3. オファーを考える

オファーを考える

オファーとは顧客へ提示する魅力的な取引条件です。たとえば、値引き、保証、無料プレゼント特典などがあります。

これらのオファーをつけておくことで、購入へつなげることができます。

集客用ブログの場合、無料オファー(レポートPDF、動画講座など)をよく見かけますね。たとえば、あなたのブログがメルマガ登録をゴールにしている場合、登録をしてもらうために、こうした無料オファーをつけられないか考えてみましょう。

オファーがパッと思いつかない場合は、いろいろな広告を参考にしてみるとよいでしょう。世の中にはオファーのネタが溢れていますので、日頃からアンテナを立てておき、いろいろなものを組み合わせたり、アレンジして使うことができます。

注意点は、あまりにも強烈すぎるオファーは見込客から不審がられたり、胡散臭く思われる可能性があるということです(価格が安すぎるなど)。その場合は、そのオファーの理由を説明するようにしましょう。

書く前に考えるコツ4. 訴求を考える

訴求を考える

訴求とは「買う気を起こすような提案」のことです。見込客が思わず「え、何それ、気になる!」と反応する提案を短い文章にまとめたものです。広告文章の軸となるのが訴求です。

【例】

「毎日集客ブログを更新するのがつらい方へ

●講座では1日1時間費やすだけで新規問い合わせが月10件集まる記事の書き方を習得することができます。」

例からも分かるように、訴求は

・どんな痛みを持つターゲットに
・どんなベネフィトを伝えるか

をまとめることです。

集客用ブログを書く際に必ず訴求文がいるわけではありませんが、少なくとも、ターゲットの悩みとベネフィットを書き出しておく必要があります。訴求を見て気づくと思いますが、もっと短くすると、そのまま記事のタイトルにも活かせるので、作っておいて損はありません。

【例】

「毎日集客ブログを更新するのがつらい方へ

●講座では1日1時間費やすだけで新規問い合わせが月10件集まる記事の書き方を習得することができます。」

ブログタイトル:
【1日1時間で終了!】新規問い合わせを月10件集めるブログ記事の書き方を大公開

尚、集客用ブログの場合、タイトルや本文に対策キーワード、ニーズキーワード、共起語、関連キーワードなどを配置する必要もあります。詳しくは次の記事をご覧ください。

キーワードの選定方法を徹底解説~集客力をUPさせる手順とは~
【キーワード設定】「どれ」を「どこ」へ「どうやって配置するの?」

書く前に考えるコツ5. 構成を考える

構成を考える

集客用ブログ記事を書く前に、必ず構成を考えるようにします。

コピーライティングを使う広告文やセールスレターの構成と集客用ブログの記事の構成とは異なりますので、ここでは解説しません。ただ、セールスレターに組み込む次の5つの要素を記事の構成に組み込むようにしておくと、成約につながりやすくなります。

どんな悩みがどう解決するのか(ベネフィット)
それはなぜなのか
実例(お客様の声)
商品・サービス紹介、使い方など説明
オファー

コピーライティングのコツその2:ライティング編

ライティング編

コピーライティングをブログに活かす場合、まず先にやることは次の5つでしたね。

書く前に考えるコツ1. ターゲットを考える
書く前に考えるコツ2. ベネフィットを考える
書く前に考えるコツ3. オファーを考える
書く前に考えるコツ4. 訴求を考える
書く前に考えるコツ5. 構成を考える

考える過程が終わったら、次はいよいよライティングです。本項ではライティングのコツを3つ解説します。

ライティングのコツ1. キャッチコピーを書く
ライティングのコツ2. どこから書いてもOK
ライティングのコツ3. 簡単な言葉を使う

ライティングのコツ1. キャッチコピーを書く

キャッチコピーを書く

キャッチコピーはいろいろなところで使われます。ざっと思いつくだけでも、次のようなものがあります。

ウェブ広告のキャッチコピー
ブログのタイトル
メルマガのタイトル
DMやランディングページのヘッドライン
チラシのキャッチコピー
書籍のタイトルや帯
商品説明や商品パッケージのキャッチコピー

など。

つまり、キャッチコピーは最終的に売上につなげるため「最初の一言」と考えると分かりやすいですね。

集客用ブログの場合は記事タイトルや見出しがキャッチコピーになります。

あなたの見込客はとても忙しいのです。毎日、頭の中は考え事でいっぱい、次々といくつものウェブサイトを渡り歩き、何百、何千の宣伝文句に触れています。

そんな状態の中で、あなたの記事タイトルを見て、「えっ? なにそれ!? ちょっと待って、続きを聞かせてよ」と注意を引けるかどうか。ここで素通りされたら、商品がどれだけ素晴らしくても、長い宣伝文句が完璧でも、アウト。次はありません。キャッチコピーは最初に見込客の心をグッと掴むための一番大切な言葉なのです。

キャッチコピーの具体的な作り方についての詳細は『キャッチコピーの作り方で外さない簡単3ステップ【ブログタイトル用】』で解説していますのでご覧ください。

ライティングのコツ2. どこから書いてもOK

どこから書いてもOK

記事の構成が出来上がっていれば、どこから書きはじめてもOKです。セールスレターと似た部分、違った部分がありますが、集客用ブログの書く順番を解説します。

大まかには、各パーツをそれぞれ仕上げながら、つなぎの文章を入れてまとめていくとよいでしょう。上から順番に完璧な文章を書こうとすると、手が止まってしまいますからね。

1.要素(部品)を書く

見出しに当たる要素(部品)の本文を書いていきます。アウトラインがあるからこそ、流れがブレずに的確に詳細を書くことができるのです。

2. つなぎを書く

大見出し直下、小見出しにつないでいくための説明文を書きます。スルスルと読めるようにつながりのよい文章を書き足します。

3. まとめを書く

記事の最後のまとめ文を書きます。記事で伝えた要点、結論、ペルソナが気分よく問題解決へ迎えるようなメッセージを書き添えるイメージです。

4. 導入文(リード)を書く

タイトル直下の導入文(リード文)を書きます。

タイトルの次に重要な部分です。タイトルを見て、アクセスしてもらった後、最初に目に触れる、大切な掴みになる部分です。

この掴みは次に読み進んでもらうための重要なパーツです。離脱されずに最後まで読んでもらうために、簡潔な文章で要点を抑えましょう。

5. 見出しを書く

最後に見出しを書きます。

見出しはSEO的に重要な部分です。選んだ対策キーワードをもとに、対策キーワード、ニーズキーワードを設定します。

見出しには、だらだらとキーワードを設定すれば良いのではありません。パッと見て読みやくキャッチーな表現を心がけてください。

ライティングのコツ3. 簡単な言葉を使う

簡単な言葉を使う

広告用文章でも集客用ブログでも、何より大切なのは読んでもらって、行動(集客、申込み、購入)してもらうことです。

そのためにも、理解しやすい簡単な言葉を使うことがポイントです。たとえば、次の3つを心がけるだけでも読みやすくなります。

・難しい言葉や専門用語をイージーにする
・複雑な言い回しをシンプルにする
・箇条書きや数字を入れる

コツ2〜3については、さらに詳しく『記事の書き方で集客できる初心者向け7つのコツと7つのステップ』にて説明しています。

以上、コピーライティングをブログに活かすコツ(ライティング編)をお届けしました。初心者の方の集客用ブログに簡単に取り入れられるものを紹介しました。他にも役立つコピーライティングの要素はたくさんありますので、少しずつ習得していくとよいでしょう。

まとめ

まとめ

本記事ではコピーライティングを集客用ブログに活かすコツをお届けしました。

コピーライティングは集客、申込み(資料請求、問い合わせ、メルマガ登録など)、購入など、売上につながる広告用の文章です。1件でも多くの成果を出すために存在しています。

コピーライティングのスキルは奥深いので、その中から初心者の方が集客用ブログに活用しやすい要素をピックアップしました。

コピーライティングでは、書く前の考える過程の方が重要です。そのとき絶対に欠かせないものが、ターゲットとベネフィットです。まずはここをしっかりと抑えられるようになりましょう。

集客用ブログで成果を出すためには、アクセスも重要です。コピーライティングの知識だけでなく、SEOの観点から各種キーワードの設定も忘れずに取り組むことも大切です。また、書くだけではなく、その後の数値計測を忘れずに行い、検証、改善にも活かしましょう。これらを繰り返していくことで、あなたの集客ブログは確実に成約数アップにつながります。