【ビジネス用自己紹介の作り方・見本つき】商談につなげるための5つのポイント
セミナーで講師をするときや異業種交流会や展示会などのイベントでは、自己紹介が必須ですね。自己紹介は単に名乗るための挨拶ではありません。あなたにはサービスや商品を購入してもらいたいという目的があります。

相手はあなたを通して、最初の品定めをしています。しかし、あまり考えずに自己紹介していることが多いのではないでしょうか。印象に残らなければ、その後忘れ去られてしまいます。それではもったいないですね。

そこで、本記事では、今後の商談へつなげるための効果的な自己紹介の作り方を解説します。

印象に残る自己紹介5つのポイント

印象に残る自己紹介5つのポイント
自己紹介は初対面での挨拶です。今後、商談につなげていくためのリアルな場での接点となりますね。

最初の接点として重要なのは、良い印象を持ってもらうことです。なぜ、よい印象が必要かと言うと、「信頼」してもらうためです。

具体的には次の5つを意識するとよいでしょう。

1)清潔感があること
2)表情が明るいこと
3)聞き取りやすいこと
4)簡単にイメージできること
5)実績を分かりやすく伝えること

「清潔感があること」「表情が明るいこと」は言うまでもないことですね。ビジネスに限ったことではありません。

「聞き取りやすいこと」は重要です。早口過ぎたり、モゴモゴ小声で話したりすると、せっかくの自己紹介の良さが半減してしまいます。

1語、1文を意識しながら、適切な間を入れるのがポイントです。大きめの声で、少しゆっくり過ぎると思うくらいのスピードで話すとちょうどよいでしょう。最近ではオンラインの機会も多く、画面越しになるので、特に留意したいところです。

「簡単にイメージできること」「実績を分かりやすく伝えること」については、ビジネスの自己紹介では次につながる鍵となる部分ですので、次項で詳しく説明します。

簡単にイメージできること

簡単にイメージできること
自己紹介では特に「分かりやすく(Simple/Easy)」伝えることが大切です。

意外に気づいていない人が多いのですが、次の2点を分かりやすく伝える工夫をしてみましょう。

・職業や職種(肩書き)
・専門用語や業界用語

職業や職種(肩書き)は自分の周囲では当たり前でも、別の業界ではピンとこないことがあります。最近は特にカタカナの職種が増えており、一般的に分かりづらいものも多いです。

たとえば、「マーケティングプロデューサー」「セールスコピーライター」「コーダー」「テクノロジーエバンジェリスト」と聞いて、思わず、「え? 何て?」と聞き返したくなることありませんか?

あなたが想像している以上に、相手にはあなたのことが伝わっていません。ですから、自己紹介では「どのような悩みを持つお客さんを対象に」「どんなお手伝いをしているのか」を具体的に話すと分かりやすくなります。

「マーケティングプロデューサーの田中太郎です。従業員100名までの企業様向けにWEB集客と商品プロモーションの企画・運営管理のお手伝いをしています。」

「セールスコピーライターの田中次郎です。不動産投資業界専門のWEB広告文、ランディングページの執筆をしています。」

このように分かりやすく伝えておくと、聞いた相手が他の人へ紹介しやすくなるという利点もあります。

また、専門用語や業界用語も同様です。その言葉を全く知らない人が理解できるよう、具体例や簡単な言葉に置き換えて説明するよう心がけましょう。

場の全員が知っていて当たり前の言葉であれば別ですが、初心者の方向けのセミナーで講師をする場合や異業種交流会などでは気をつけたいことです。

実績を分かりやすく伝えること

実績を分かりやすく伝えること
ビジネスでは実績を分かりやすく伝えることは必須です。実績は客観的事実に基づいており、相手に信頼感を与えることができるからです。

実績の他、職歴、資格、顧客の声なども信頼につながります。数字を入れる、固有名詞を入れるなどすると、具体性がアップします。

「セールスコピーライターの田中次郎です。不動産投資業界専門のWEB広告文、ランディングページの執筆をしています。」

「セールスコピーライターの田中次郎です。不動産投資業界専門のWEB広告文、ランディングページの執筆をしています。 個人事業で4年、法人化して6年、計10年になります。昨年は3000億の売上に貢献することができました。」

肩書を分かりやすく具体的に説明し、具体的な数字を入れて経営者として実績があることを伝えています。また、顧客の実績を入れると、さらに信頼感が増します。

自己紹介3つのNGポイント

自己紹介3つのNGポイント
「自己紹介」について3つNGポイントをご紹介しておきます。自分をよく見せようとしすぎる気持ちを捨てることが大切です。

1)長すぎる
2)売り込みをする
3)自慢話や大げさなこと(胡散臭いこと)を言う

1)長すぎる

長すぎる
長すぎる自己紹介はNGです。立ち話で挨拶するなら、30秒程度で十分です。セミナーであれば、自己紹介は1〜2分が目安です。異業種交流会の場合は自社PRも含めて制限時間(数分)が設けられていることも多いので、事前に確かめておきたいところです。

あるセミナーでは、講師が自己紹介を15分以上していた例もありました。その時点で参加者は上の空になること間違いなしです。自分のことを聞いてほしい気持ちは誰にでもありますが、聞く人の立場で適切な時間に適切な話をできるようにポイントを絞りましょう。

2)売り込みをする

売り込みをする
自己紹介でいきなり売り込みをすることのないように気をつけましょう。自己紹介で必要なことは、まず、信頼してもらうこと。そのために実績や自分のウリ(強み)を添えることはありますが、売り込みをすると逆効果になることを覚えておいてください。

3)自慢話や大げさなこと(胡散臭いこと)を言う

自慢話や大げさなこと(胡散臭いこと)を言う
当たり前のことですが、自己紹介で自慢話や胡散臭い話を言わないようにしましょう。信頼をどんどん遠ざけてしまいます。

大げさに言う(たとえば、「3日で素人を3000万稼がせました」など)と、これは実績どころか詐欺なのではと疑われてしまいます。相手に「すごい」と思ってもらう必要は全くありません。どう伝えれば、「この人は安心できる」と思ってもらうことができるかを考えましょう。

以上、3つのNGポイントをお伝えしました。こんなことを言う人がいるのかと思うかもしれませんが、異業種交流会やイベントに参加すると、中にはこのような人がいるのは事実です。

また、自己紹介では、笑わせるようなおもしろいことを言ったり、奇をてらうようなことを言ったりする必要はありません。そんなことよりも、信頼感を持ってもらうことを大切にしてください。それが次につながります。

まずは自己紹介を1分間でまとめてみよう

まずは自己紹介を1分間でまとめてみよう
ビジネスでの自己紹介は、まず1分間話せる長さのものを1つ用意しておきましょう。

時間ぴったりに話せることはビジネスマンにとって、必須スキルです。長すぎず、短すぎない1分間でまとめておくとセミナー、イベント、展示会、異業種交流会などで役立ちます。

1分でしっかりと決めておけば、場の雰囲気に合わせて短くシンプルにすることもできますし、相手から質問があれば、さらに詳細を伝えることもできます。

慣れないうちは、時間内にポイントを絞って話すことが難しいかもしれません。紙に書いてまとめ、時間を測ってみましょう。不足があれば付け足し、オーバーするようなら、本当に伝えたいことを残して削ったり、表現を短縮したりします。

できあがった自己紹介は実際に話してみて、動画に撮るのがオススメです。自分の話すスピード、表情、気づかなかった癖などを客観的に把握することができます。

1分間自己紹介例:セミナー講師や異業種交流会向け

1分間自己紹介例:セミナー講師や異業種交流会向け
「はじめまして。話し方トレーナーの田中三郎です。あがり症の男性を対象に女性とのコミュニケーションをアドバイスしています。話し方のテクニックだけでなく、心理カウンセリングでトラウマの解消を行い、生き方に自信を取り戻すサポートまで行っています。

話し方トレーナーとして5年前に独立し、約600名の男性の悩みを解決してきました。昨年は女性とお付き合いをしたことのない男性15人のうち、10人が交際に発展し、5人がプロポーズに成功しました。

幸せな男女を増やすことで世界平和に貢献することがモットーです。どうぞよろしくおねがいします。」

まとめ

まとめ
ビジネスでの自己紹介は何より「信頼感」を持ってもらうことがポイントです。

外見から伝わる情報(表情、服装など)と話す内容をトータルで伝えられるようにしましょう。具体的には次の5つを取り入れることです。

①清潔感があること
②表情が明るいこと
③聞き取りやすいこと
④簡単にイメージできること
⑤実績を分かりやすく伝えること

自己紹介は何度も繰り返すうちにブラッシュアップされていきます。自己紹介をしたときの相手の反応も改善の大きなヒントになりますので、ぜひ参考にしてください。