【WEB広告とは】初心者向けに広告のメリット、課金方式、種類を解説

チェックブログ記事を書いて、アクセスを集めようとしているが、思ったより大変・・・WEB広告だったら、集客できる?でも、よく分からないし、お金がかかりそうで心配。

とお悩みの方へ。

ブログ記事を書いてアクセスを集めるのは、時間と労力がかかりますね。もちろん、良質な記事を積み上げていくことは大きな資産になりますので、大切です。

とはいうものの、今すぐ成果を出したいという気持ちもよく分かります。

お金を出すことでアクセスを買えるのがWEB広告です。ブログ記事を書くよりも即時性があります。ブログ記事をコツコツと続けながらも、今のうちから自社でWEB広告の運用体制を少しずつ築いておくと、今後の収益にプラスになるでしょう。

WEB広告は需要がどんどん伸びており、変化が激しい業界です。そのため、なんとなく分かりづらく、不安を覚えるかもしれません。

そこで、本記事ではWEB広告初心者の方向けに、メリットや課金方式、広告の種類を解説します。広告運用に取り組む第一歩として活用して下さい。

WEB広告とは

WEB広告とは

WEB広告とは、インターネット上に掲載される広告の総称です。

検索エンジン、WEBサイト、メール、SNSなどに掲載することができます。デジタルデバイス(タブレットやスマートフォン)などの多様化、AIを使った最適化などの技術向上により、WEB広告の需要は右肩上がりに成長しています。

お金を出してアクセスを買うことができるのがWEB広告です。ブログを書いて集客することもできますが、時間がかかるため、短期で成果を出したいときに有効な方法です。

とはいうものの、小さな会社が無限に広告費を掛けられるわけではありません。効率よく成果を出すためにも、見切り発車しないようにしたいですね。そこで、まずはWEB広告の基礎として、メリット、課金方法、種類を理解するところから始めましょう。

WEB広告の5つのメリット

WEB広告の5つのメリット

WEB広告には新聞やテレビCMとは違ったメリットがたくさんあります。小さな会社でも上手にWEB広告を運用すればコストパフォーマンスに優れます。WEB広告の5つのメリットをご紹介します。

1)少額から始めることができる

WEB広告は新聞やテレビCMに比べ、少額で始めることが可能です。新聞広告であれば、1枠数百万円以上の費用がかかることもあります。

WEB広告にはいろいろな課金方法があります。予算により、出稿期間、単価や合計額の上限を設定することができ、利便性が高い広告です。

2)短期間で成果が出やすい

WEB広告を出稿すると、狙ったターゲットのアクセスを集めやすいため、短期間で成果を上げやすくなります。

WEBページやブログのSEO対策は効果が出るまで時間がかかることが多いですし、検索エンジンのアルゴリズムによって、ある日突然アクセスがゼロになることもあります。

WEB広告は出稿した時点でアクセスを集めることが可能ですので、短期間に大きな成果を上げたい場合は最適です。

3)細かいターゲティングができる

細かいターゲッティングができるのは、WEB広告ならでは。新聞、テレビCM、看板などの広告は目を引きますが、ターゲットに確実に届くかどうかは分かりません。

WEB広告の場合、ユーザーの属性(性別、地域、年齢、趣味関心、検索、行動履歴)などからターゲッティングできますので、効果的な出稿が可能です。

4)効果測定がしやすい

効果測定がしやすいのも、WEB広告の大きなメリットです。新聞、テレビCM、看板などは、何人が見て、何人が問い合わせをし、成約できたのかを測ることができません。

その点、WEB広告の場合、何回表示され、何回のアクセスがあり、何人成約したのかなどがはっきりと数字に表れます。数字が取れれば、より成果を上げるための改善が可能になるのです。

5)出稿中にターゲットや広告内容を調整することができる

広告の出稿期間中にターゲットや広告内容を調整できるのも、WEB広告の魅力です。新聞広告は出してしまえば変更はできません。テレビCMなどは撮り直しが可能なものの、膨大な費用がかかります。

それに対し、WEB広告は出稿期間中に数値結果を確認しながらターゲットや広告内容に改善を加えていくことができるのです。

WEB広告8つの課金方式

WEB広告8つの課金方式

以上のように、WEB広告にはたくさんのメリットがあります。決めた予算の中で最大限の効果を得るために、広告主側が細かく調整しながら成果向上を目指せるのが何よりの魅力です。

これだけメリットが多いWEB広告ですが、小さな会社がなかなか広告を利用できない理由のひとつに、課金方法が分かりづらいということがあります。

「よく分からない」という状態では、どことなく「広告費をぼったくられるのではないか」という不安を誘います。それでは、せっかくの効果的な集客方法がもったいですね。

広告の種類を知る前に、まずは、WEB広告の課金の仕組みを理解しましょう。安心できれば、広告を使える可能性を視野にいれることができるはずです。

WEB広告の課金方式を8つお伝えします。どの方式になるのかは、広告媒体によっても違います。予算やマーケットに適しているものを選択していく必要があります。

1)成果報酬型

成約(コンバージョン)に至った場合にのみ、広告料金が課金される。成約とは、商品の購入、会員登録、資料請求などさまざま。

2)インプレッション課金型

広告の表示回数に応じて料金が課金される。

3)クリック課金型

広告への1クリックに対して料金が課金される。

4)配信数課金型

広告が配信された数に対して料金が課金される。

5)ページビュー保証型

一定期間のページビュー数が保証されており、最低ページビューごとに料金が課金される。

6)期間保証型

指定された期間、特定ページヘの広告掲載が保証され、期間ごとに料金が課金される。

7)エンゲージメント課金型

SNSでのシェア、フォロー、クリックなどに対して料金が課金される。

8)広告視聴単価型

動画が視聴された場合に料金が課金される。

代表的なWEB広告7種類

WEB広告にはたくさんの種類があります。その中から代表的なものを7つ紹介します。

それぞれ、メリット・デメリットが異なりますので、目的に応じて使い分けるようにしましょう。流行や価格だけで安易に決めないことが大切です。

リスティング広告

リスティング広告
リスティング広告とは、GoogleやYahooの検索結果ページ上部や下部などに表示されるWEB広告です。ユーザーの検索キーワードに応じで表示されるため、「検索連動型広告」とも言われます。キーワードに連動しますので、キーワード選定が命です。

リスティング広告と同じような意味として「PPC広告(Pay per click)」という言葉が使われることがあります。

しかし、実際は全く同じではなく、PPC広告の中にリスティング広告が含まれるという位置づけで理解しておくといいでしょう。PPC広告はすべてのクリック課金型広告を含みます。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、WEBサイトやアプリの広告枠に表示されるWEB広告です。テキスト、画像、動画などで掲載されているのを見たことがあるはずです。

ディスプレイ広告には、大きく3つあります。

① アドネットワーク広告

アドネットワーク広告は複数の媒体に広告を掲載することができます。ネットワークに登録されたサイトの中から配信先を選ぶことができます。一度にたくさんの媒体に出稿できるのがメリットです。

② DSP広告

DSPとは、Demand -Site Platformの略です。媒体の枠ではなく、指定した属性のユーザーに対して配信されるWEB広告です。細かいターゲティングが可能になることがメリットです。配信された広告がどの媒体に掲載されるのかを広告主が把握することはできません。

③ 純広告

純広告はWEBサイト内の広告枠を一定期間買って出稿するWEB広告です。「バナー広告」とも呼ばれます。ターゲティングや時間帯指定が可能なため、自社商品を全く知らない層にもアプローチすることができます。効果がでなくても費用が発生しますし、単価が高いこともありますので、それなりの予算確保が必要です。

ネイティブ広告

ネイティブ広告
ネイティブ広告とは、WEBサイトの記事のような見た目で配信されるWEB広告です。WEB広告に対して悪いイメージを持っているユーザーにもストレスを与えず、興味を持ってクリックしてもらいやすいというメリットがあります。

例えば、アスリート向けのサイトにプロテインなどのサプリメントの広告を配信したり、就活生向けのサイトにパーソナルスタイリストやメイクレッスンなどの広告を配信するなど、潜在層向けへのアプローチができます。

SNS広告

SNS広告

SNS広告とは、Facebook、Twitter、LINE、InstagramなどのSNSに配信できるWEB広告です。

他のWEB広告に比べ、SNS広告はより細かいターゲティングが可能です。SNS上に掲載されている個人情報から、地域、性別、年齢、学歴、趣味や関心などのデータにアクセスできるからです。

SNSは媒体により、ユーザー特性が異なります。自社のターゲットと合った媒体を選ぶようにしましょう。同じ広告を出しても、成果が全くことなる場合があります。広告運用の画面が他のWEB広告に比べて見やすく、出稿までの手順が簡単なことから、利用が伸びています。

動画広告

動画広告
WEB広告に動画を使ったものを「動画広告」と呼びます。動画にすることでユーザーの注意を引きやすく、文字や画像よりも多くの情報を伝えられるというメリットがあります。反面、時間の拘束や視覚の妨げになるため、悪い印象を与えてしまうこともあります。

動画広告には、次の4種類があります。

1)インバナー広告

バナーの広告枠に掲載される動画広告です。

2)インフィード広告

SNS(Facebook、Instagram、Twitterなど)のフィード(タイムライン)に表示される動画広告です。

3)インストリーム広告

Youtubeなどの動画サイト、ニュースサイトの動画コンテンツ内に表示される動画広告です。

4)インリード広告

WEBサイト内のコンテンツを読んでいるときに表示される動画広告です。 スクロールして再生される。

メール広告

メール広告

メールで配信される広告をメール広告と呼びます。管理している顧客データを使用するため、ターゲティングしやすいのがメリットです。また、直接広告を配信できるため、即時性がありますし、画像や動画を使って多くの情報を送ることができます。

自社が発行しているメールマガジンで送ることもできますし、メルマガ配信スタンドを通じて他社が発行しているメールマガジンに広告のみ出稿することもできます。

メール広告はテキスト情報だけをおくる「テキスト形式」と画像やフォントを変えた「HTML形式」があります。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告はアフィリエイターのブログやWEBサイトに広告を掲載してもらう広告です。自社でアフィリエイターを探すこともできますし、アフィリエイトASPを通じてアフィリエイターに掲載をしてもらうこともできます。

アフィリエイト広告にはクリック型、成果報酬型などの種類があります。成果報酬型の場合は、成約に至ったら料金を払うので、コストパフォーマンスが優れています。報酬は「成約料金の●%」「定額報酬」の方式があります。

広告主にとっては手軽な反面、成果が出るまでに時間がかかったり、どの媒体に掲載されるか分からず、ブランドイメージを下げてしまうなどの懸念点もあります。

WEB広告の運用方法

WEB広告の運用方法
WEB広告を自社で製作、出稿、運用することはもちろん可能です。ただし、WEB広告は複雑なため、運用力がないと難しいかもしれません。

自社で運用できない場合、広告代理店に頼むのが一般的です。広告費の他、運用手数料などがかかります。広告代理店に依頼をする場合のポイントは丸投げにしないことです。WEB広告は少額から試せるのがメリットですが、WEB広告業界でどんどん広告費用が高くなっているという現実もあります。

言われるがままに広告費をかけているのに、全く効果が出ないということのないよう、依頼先が言うことを理解できるようにしておくことが大切です。自社で戦略をしっかりと立て、予算と管理を行えるような体制を築きましょう。

まとめ

まとめ

以上、初心者の方向けにWEB広告の概要を解説しました。WEB広告は集客力が高く、非対面集客として優れています。WEB集客化ができるかどうかは、生き残りに大きく影響します。ぜひ、小さな会社でも取り入れてみてください。

WEB広告は手軽で少額から始められますが、お金をかければ必ず成功するとは限りません。お金を出してアクセスを買うことができますので、SEOなどに比べると即時性はあります。しかし、広告が成功せずに赤字になる案件がたくさんあります。

WEB広告がギャンブルにならないよう、目的を明確にし、ターゲッティングにしっかり取り組むようにしましょう。