自社でWEB集客を始めたら、避けて通れないアクセス解析。SEO対策には必須ですが、初心者の方は聞くだけで、頭が痛くなるかもしれません。
Googleでは各種解析のツールを無料提供していますので、まずはこれらのツールで何ができるのかだけでも理解しておきたいところです。
本記事では解析ツールのうち、「Googleサーチコンソール」について、初心者向けに「何ができるのか」を簡単に解説します。
Googleアナリティクスについて、詳しくは 「【Googleアナリティクス】何ができるの? 4大レポートと用語を処品者向けに解説」を御覧ください。
Googleサーチコンソールとは
Googoleサーチコンソールは「ユーザーが自社サイトに訪問する前のデータ」を把握することができる無料解析ツールです。過去16ヶ月間のデータを閲覧することができます。
Googleでの検索結果に自社のサイトが
・どのような検索ワードで
・どのくらい表示され
・どのくらいクリックされたのか
が分かります。
その他、サイトに発生した問題も確認することができます。サイト内のエラーチェックや、ペナルティ対策を行うことができ、有益です。
・クローラーが見つけたエラーの確認
・Googleからのアラートメッセージの確認
・Googleの手動ペナルティ(Googleスタッフの目視によるペナルティ)への対処
導入方法は簡単で、以下の手順で完了します。
1)Googleアカウントの取得
2)Google Search Consoleへログイン
3)管理したいURLを登録
4)WEBサイトにタグを埋め込む(所有権の認証)
Googleアナリティクスとの違い
GoogleのSEO解析ツールには、サーチコンソールの他、「Google アナリティクス」があります。
違いは、サイト訪問前か、訪問後の解析かということです。
・どのような検索ワードで
・どのくらい表示され
・どのくらいクリックされたのか
・ユーザーがどこからきて
・どのページを見て
・どのくらい滞在したのか
Googleサーチコンソールも、Googleアナリティクスも目的は「コンバージョンを増やすため」です。
両方使うと、お店(サイト)に入ってもらう前と、入ってもらった後のユーザーの行動が分かるようになり、お店での注文(コンバージョン)を上げるための改善策を打てるようになります。
※コンバージョンとは
コンバージョンとは、そのサイトの目標(ほしい結果)です。これはサイトにより異なります。
商品購入、メルマガ登録、資料席有、サンプル請求、新規問い合わせ、予約、無料体験の申し込みなどがコンバージョンに当たります。
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクス連携のメリット
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスは連携させることができます。
連携すると、次の2つのメリットがあります。
・アナリティクス側からサーチコンソールのデータを見ることができ、1つのレポートで両方の指標を同時に見ることができる
・アナリティクスで得られないデータを得ることができる(”Not provided” と表示されてしまうユーザーの検索キーワードを把握することができる)
連携方法は次の5つの手順で簡単に完了します。
2)「集客」→「サーチコンソール」→「検索クエリ」
3)「サーチコンソールを調整」→「追加」
4)「Googleアナリティクスでサーチコンソールのデータを使用する」で連携したいドメインにチェックを入れて保存、完了
5)Googleアナリティクスの「プロパティ設定」を保存
Googleアナリティクスについて、詳しくは 「【Googleアナリティクス】何ができるの? 4大レポートと用語を処品者向けに解説」を御覧ください。
Googleコンソールを使う前に理解しておくべき必須ワード「クローラー」と「インデックス」について
ユーザーに検索して訪問してもらうために、SEO(検索エンジン最適化)対策が重要ですよね。
しかし、そもそも検索エンジンにあなたのサイトデータが登録されているのが前提です。そうでないと、あなたのサイトを検索結果に表示させることができません。
Googleその他多くの検索エンジンでは、検索データベースにサイトのデータを蓄積しています。だから、ユーザーが検索キーワードを打ち込んだときに、検索結果を表示してくれるのです。
検索データベースに情報を収集してくるのが「クローラー」と呼ばれるロボットです。クローラーはインターネット上のサイトをひとつずつ巡回(クロール)しています。つまり、まずはクローラーにあなたのサイトを巡回してもらう必要があるのです。
クローラーが収集してきたサイト情報は整理・解析され、瞬時に取り出せる形式に変換してデータベースに保存されます。これを「インデックス」と呼びます。あなたのページがインデックスされていなければ、存在していないのと同じことになるのです。
まずは「クローラー」「インデックス」を理解した上で、サーチコンソールを利用しましょう。
Googleコンソールの使い方まずは3つをおさえよう
Googleコンソールにはたくさんの機能があります。そのうち、初心者の方が最低限覚えておきたい機能3つを解説します。
1) 検索パフォーマンスの見方
2)URL検査の見方
3)カバレッジの見方
1)検索パフォーマンスの見方
検索パフォーマンスは自社サイトにどのようなキーワードで訪問しているのかを知ることができます。
検索パフォーマンスでは、「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」「平均掲載順位」の4つの指標を確認することができます
●合計クリック数
Googleの検索結果に自社サイトが表示、クリックされた回数です。
●合計表示回数
Googleの検査結果に表示された回数です。
●平均CTR
クリックされた回数÷表示回数 です。
●平均掲載順位
Googleの検索結果に表示された平均の順位です。
また、画面下部のデータのうち、「クエリ」「ページ」の見方は次の通りです。
●クエリ
サイト全体の検索キーワードを観ることができます。狙っているキーワードで自社サイトが「どのくらい検索結果に表示されているか」、「どのくらいクリックされているのか」を確認できます。
●ページ
自社サイトのどのページが「どのくらい表示されて」「どのくらいクリックされているか」を見ることができます。
「表示回数が多いのに、あまりクリックされていないページ」「表示回数が少ないのに、よくクリックされていないページ」などを確認でき、アクセスさせたいページの内容や動線の改善に役立ちます。
また、特定のページURLをクリックすると、そのページだけのデータを見ることができます。その状態で「クエリ」を選択すると、特定のページだけの検索キーワードを知ることができます。
これらの検索キーワードを「タイトル」や「見出し」に含めると、検索順位が上がることもあります。
2)URL検査の見方
書いたばかりの記事や、リライトした記事にクローラーはすぐ来てくれません。せっかく更新したのですから、クローラーに巡回、インデックスに登録してもらいたいですね。
「URL検査」では、クローラーが来た日や、ページのインデックス状況を確認することができます。また、「インデックス登録をリクエスト」することができます。
1)左メニューから「URL検査」をクリック
2)ページ上部に検査したいページのURLを入力
3)結果が表示される
結果にエラーが表示された場合は、それを確認し、再度登録すればOKです。
3)カバレッジの見方
Googleにインデックスされていないと、どんな検索キーワードで検索しても表示されません。SEO対策のために、自社サイトのインデックス状況を把握しておくことは大変重要です。
左メニュー「インデックス」の直下「カバレッジ」から、その状況を把握することができます。
インデックスのステータスは「エラー」「有効(警告あり)」「有効」「除外」の4つがあります。ステータスの意味を理解しておきましょう。
●エラー
インデックスされていないページです。ページをインデックスさせるために対処が必要なことを示しています。
●有効(警告あり)
インデックスされていますが、運営者として注意しておくべき問題があることを示しています。
●有効
ページがインデックスに登録されていることを示しています。
●除外
除外は前述のエラー意外の原因でインデックスに登録されていないことを示しています。
まとめ
Googleサーチコンソールはサイト訪問前の検索エンジン上のデータを把握することができ、SEO対策には必須のツールです。
サーチコンソールでは、「どのような検索ワード」で「どのくらい表示され」「どのくらいクリックされたのか」を把握することができます。また、問題のあるページやインデックスされていないページを確認することができます。
解析された各種データから、改善対策やエラー対処することにより、検索結果の上位表示につなげることができます。
WEB集客を自社に取り入れるのであれば、Googleアナリティクスと連携させ、コンバージョンアップを目指しましょう。